スピリチュアルとは?宗教・自己啓発・瞑想との関係もざっくり解説!

2020年6月27日

祈る男

この記事ではスピリチュアルという言葉の意味を解説します。

おそらくですが、みなさんの抱いているスピリチュアルに対するイメージは偏ったものになっています。スピリチュアルはオカルト・心霊・霊界などとは必ずしも関係もないからです。

見えない世界を騙って怪しいことを言う人たちのおかげでおかしなイメージが定着していますが、スピリチュアル(スピリチュアリティ)とは、生を全うする絶対的な体験や人間の精神的な営みの一面を指す言葉。

それは日常的なものであり、正気で語れるものであり、体験に基づくシンプルな思想・文化なのです。

まずはスピリチュアルの意味について話し、宗教との違い、瞑想とのかかわり、自己啓発との関係についても話してみたいと思います!

この記事ではスピリチュアルを捉え直す機会になれば素敵です。

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スピリチュアルとは?

瞑想 体験

スピリチュアル(スピリチュアリティ)は日本ではオカルト・心霊体験・宗教とほとんど区別されませんが、正しくは「人生の意味を探索し、私たちより大きなものと繋がり、神聖で超越的な感覚を得る普遍的な体験、またはそのような人間の一側面」を指します(参考:What is Spirituality?

もちろん宗教体験の中にこれを見出すこともできますし、芸術や人との関係を通して感じられる場合もあるかもしれません。どのようにスピリチュアルを経験するかは人によって違います。

たとえば、上記の定義に照らし合わせるのなら、日本の伝統的なスピリチュアルの一つにはがあると考えられます。

仏教哲学者として著名な鈴木大拙は次のように禅を表現しました。

禅には何か自己肯定のものがある。しかもそれは自由であり、絶対である。そして限界を知らず、抽象の取り扱いを拒むものである。

……この溌溂(はつらつ)たる何者かと接触すること、否、人生各方面にわたってそれを捉えることがすべての禅修行の目的であるのだ。

『禅学入門』p.26-27

禅では坐禅と呼ばれる瞑想を重視し、坐禅自体を(あるいは悟りを)目的としつつ、絶対的な何者かとの繋がりを得て人生を生きることを目的にしています。

スピリチュアルは生を全うする絶対的な体験・人間の精神的な営みの一面だと言えるのであり、怪しげなことばかり言って人を取り込もうとする目のうつろな人たちとは関係がないのです。

あとでも触れますが、瞑想(あるいは禅)とスピリチュアルは極めて近いところにあり、マインドフルネス瞑想の提唱者ジョン・カバットジンや、精神世界で広く知られるエックハルト・トールなども瞑想と深いかかわりがあります。

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スピリチュアルは宗教ではない

神秘と女の子

スピリチュアルと宗教は重なる部分もありますが、基本的に別モノです。

一般的なスピリチュアルでは"世界観"が提案されます。魂の存在・(神などの)超越的な存在・世界の仕組み・物事が起きる理由などが語られ、その世界観に沿って取り組むべきことが示唆されます。たとえば次のようなものです。

  • この世界は非物質的なソースエネルギーの世界であり、意識を向けた対象が波動に取り込まれ、引き寄せの法則によって内面と外界が調和するから現実化が起こる。だから望むものに意識を向けることで、それが現実経験に引き寄せることができる。

ただしこのような世界観はあくまで提案であり、押し付けるものではなく、支持する人によって選び取られるだけです。反対する人たちをとくに責めることはありません。

一方で宗教はスピリチュアルと同じように世界観が持ち出されますが、その思想に善悪倫理規範などが織り込まれ、信じるものは正しく、そうでないものは誤り(異端)である、という内と外に境界線を引きがちです。

また、モノ(祭具)・コトバ(呪文)・儀式などの形式面が整えられ、信奉するもの同士で共有するシステムとして成立したものが宗教であるとも捉えられるかもしれません。

この点について比較宗教運動論などが専門の島薗進氏は、このスピリチュアル(≒彼の用語では心霊性文化)と新宗教の違いを著書『スピリチュアリティの興隆』のなかで次のように指摘しています(pp.48-51)。

  • 新宗教運動は、救済という観念の強度が強く、一定の規律に従い、集団秩序に服し、共同の価値への奉仕を求める傾向がある。
  • スピリチュアル(心霊性文化)は、救済・服従・義務・奉仕・連帯などの観念をきらい、個々人がそれぞれに自己探求を求める傾向がある。

両者は互いに重なり合う領域もある(同書p.51,図1)ものの、スピリチュアルは宗教とは異なっていると見るのが妥当だと考えられます。

スピリチュアルは瞑想と相性が良い

瞑想

スピリチュアル・リーダーとして知られるエックハルト・トール。代表的著作には『ニュー・アース』がありますが、心には何でも"自分"と関連付けたがるエゴという仕組みがあらゆる苦しみを生み出してしまうから、そこから抜け出すためにいまに気づく・いまに在ることの大切さを繰り返し説きます。

エゴから解放されるのに必要なのはエゴに気づくことだけだ。気づきとエゴは共存できないからである。(p.90)

現在という瞬間を友人としようという決断は、エゴの終わりを意味する。(p.219)

エックハルト・トール『ニュー・アース』

いまに在る・今に気づくというのはまさにマインドフルネス瞑想や禅で語られる内容ですね。

また科学者でありマインドフルネス提唱者のジョン・カバットジンでさえ、私たちが"全体性"や"内的な結びつき"もった存在であると繰り返します(『マインドフルネスストレス低減法』p.278)。

エックハルト・カバットジン・それからラジニーシなどは、スピリチュアルな観点を持って瞑想と癒しの効果を主張した人たちであり、世界的に知られている人たちです。以下の記事も参考にしてみてください。

スピリチュアルは自己啓発とも相性が良い

マインドフルネス 実践者

スピリチュアルは人生の目的を問い、そのプロセスで癒しをもたらし、幸福に自分らしく生きようとするため、自己啓発とも相性が良いのが特徴です。

19世紀半ばに始まったニューソート、それ以降注目される引き寄せの法則などはすべて“スピリチュアル系自己啓発”と呼べるジャンル。

現実は自分の思いの結果であり、自分の思いが現実を創り出す、という考え方はかなり以前からありました。(たとえばジェームス・アレン)。

世間でも「願いは叶う」「信じれば叶う」などと言われますが、このようなポジティブな捉え方は100年以上前から支持されたのです。

ただやみくもに欲望で願いを叶えようというのではなく、心の観察と実践を通して、よりよく生きていこうとするのが本当のスピリチュアル系自己啓発なのです。

よく知られているのがジョセフ・マーフィーネヴィル・ゴダード、最近だと引き寄せの法則のエイブラハムロンダ・バーンなどですね。

当ブログではスピ系自己啓発の中でも価値のある良書の解説・要約などを多数記事として用意しているので、関心のある方はぜひチェックしてみてくださいね。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回はスピリチュアルという言葉の意味を当ブログなりに解説してみました。

スピリチュアルとはあいまいな言葉であり、人によっては良い印象がないかもしれませんが(特に海外では)きちんとした指導者や良書が多数あります。

人生をよりよく生きていきたい(特に内向的な)人にはオススメの分野です!

先入観を取り払ってぜひチャレンジしてみてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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