なんで瞑想やってるの?瞑想センターで会ったブロガーさんに取材してきた【体験記】

2019年6月11日

瞑想を実践する理由

成功者と呼ばれる人たちがこぞって実践しているのが"瞑想"。

ビル・ゲイツ、テイラー・スイフト、ミランダ・カーなどの著名人たちがやっていることでも人気を博していますが、最近はマインドフルネス瞑想が流行してやり始めた方も増えてきましたよね。

でもヨガみたいなカジュアルさはまだまだで、「私、瞑想やってるよ」っていう人と出会う機会は少ないですよね。

そんな中、私は京都にあるヴィパッサナー瞑想センターに行って10日間の瞑想合宿をしてきたんですが、

ここで、瞑想をテーマに情報発信しているブロガーのパオさんという方にお会いすることができました。

瞑想 実践者

はじめまして。パオです。瞑想Hackというブログを運営しています。

同じ合宿を経験した私・オルメが、瞑想ブロガーのパオさん自身の体験を伺いながら、なぜ瞑想を始めようと思ったのか?などの気になるエピソードをご紹介していきたいと思います!

瞑想 実践 オルメ
オルメです!取材させてください!よろしくお願いします!

パオさんってどんな人?

  • 1985年東京生まれ。
  • 国家公務員を32歳で退職し、ご家族と瀬戸内海・小豆島に移住。
  • 瞑想歴1年。

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10日間の瞑想を実践して…

身体の観察

私たちが出会ったヴィパッサナー瞑想センターでは、10日間毎日10時間の瞑想をするという瞑想づけの日々でした。

パオさんの瞑想体験の感想を伺いながら、合宿を振り返ってみたいと思います。

瞑想 実践 オルメ

お疲れ様です。とにかく、大変な合宿でしたよね。ひたすら瞑想の毎日でしたが、印象に残った体験を教えてください!

雑念や妄想のない心の状態を体験!

瞑想 実践者
そうですね。ヴィパッサナー瞑想の指導が始まった4日目以降、「ああこれだ!」と手応えを感じた瞬間が何度かありました。これは生まれて初めての経験です。

瞑想センターでは、鼻の下に意識を集中する(アーナパーナ)瞑想法を最初の3日間習いますが、4日目から本格的なヴィパッサナー瞑想を教わります。

パオさんは4日目の夕方から、ヴィパッサナー瞑想で全身の体の感覚を丁寧に観察していくことで、雑念や妄想のない心の状態が出来上がって"手応え"を感じたそうです。自分の足の皮膚感覚が、もはや自分のものではなく、他人事のように感じられる瞬間も。

私もまた、ヴィパッサナー瞑想がやりやすく、4日目以降に身体の感覚をくまなく観察することで全身の没入感を感じることができ、瞑想が深まったなぁ、心地いいなぁという体験を何度もしました。

瞑想は、感覚を観察しよう!

瞑想 実践 オルメ

自分の体の感覚を観察するっていうのが面白いんですよね。

ヴィパッサナーは、マインドフルネスとほぼ同じで「観察している」「気づいている」という意味ですが、具体的にどんな風に実践すればいいのか、提唱する人によって表現の仕方が違うんですよね。

「いまに在る」とか「行為に集中する」という言い方が一般的ですが、この瞑想センターは「感覚を観察しよう」という言い方で指導してくれるのですが、私にとってはこれがとても分かりやすく感じました。

ヴィパッサナーの究極的な実践、それは"いつでも気づき続けていること"、何をしていても常に瞑想をしていること、これに尽きます。歩いていも、座っていても、何か作業していても、常に「自分の体の感覚を観察し続けていること」は一つの目標になりますね。

慈悲の瞑想で心地よくなれた!

瞑想 実践者
慈悲(じひ)の瞑想は抜群の効果がありましたね。合宿中はずっと厳しい気持ちが続いていましたが、最後に優しい気持ち、温かい気持ちが生じ、ずいぶん楽になりました。

慈悲の瞑想(メッター瞑想)とは、合宿最終日に行われる特別な瞑想のこと。

自分や他者、この世に生きるあらゆるものの幸福を祈る言葉を口にしていくのがこの瞑想法です。パオさんはこの瞑想を通して、自分の内側にある心地よい感覚・感情を感じることができたそうです。

瞑想センターのゴエンカ氏は「ヴィパッサナーが心の手術だとすれば、慈悲の瞑想は塗り薬だ」と喩えますが、パオさんにはこの"塗り薬"である慈悲の瞑想がしっくりきたみたいですね。

ちなみに、慈悲の瞑想で有名なのはアルボムッレ・スマナサーラ長老。「私が幸福でありますように」から始まり、「いけとし生きるものが幸福でありますように」で締めくくるもので、心を楽に心地よくしてくれる瞑想としてオススメ。

もし興味のある方は、以下の記事に全文記載してありますので参考にどうぞ。

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なんで瞑想やってるの?実践者の生い立ち

生い立ち 人物

パオさんと私の間に共通点があるとすれば、昔から内向きな性格で、繊細(私も繊細です←)、哲学や宗教や思想に関心を持つという傾向がありました。

このあたりを掘り下げながら、パオさんや私のような瞑想実践者がどんな人物なのかをプロファイルしてみましょう。

瞑想 実践 オルメ

子どものころから瞑想や仏教に関して関心があったと伺ったんですが、どんな風な魅力を感じていたのでしょうか?

パオさんが瞑想をする理由

瞑想 実践者
家庭環境も影響して昔から、哲学・思想、宗教などに興味があったんですね。若い頃はちょっと怪しいものも含めて、いろいろな教え、考えに傾倒しました。

パオさんは、哲学・宗教を人類史のスケールで学んだことから、人の頭にあったものが社会の動きになり政治的な力になって世の中を変えてきたことに気づきます。パオさんの関心は外部の政治や社会に向かっていきした。

そして身を立てるために政治学を学んで国家公務員になったのですが、激務や子育てのストレスから次第に抑うつ状態に。上司からの注意を人格否定と思い込んだり、仕事のストレスを処理できず妻に吐き出し続けたり、ついにはストレスで体を壊してしまいます。

6年間の公務員生活を続けたものの「このままでは自分も家族ももたない」、そう感じていた時にマインドフルネス瞑想と出会います。瞑想を実践していくことで、パオさんは少しずつストレスと上手く向き合えるようになっていったのだそうです。

オルメが瞑想をする理由

瞑想 実践 オルメ
私も生きづらさというか、特に人間関係でつらさを感じることが多くて瞑想を始めたんですよね。

私は子どものころから内向的で、人付き合いによく悩んでいました。

外向的で魅力的な人と自分を比べては落ち込んで、学校を楽しめない時間が多かったと思います。高校時代には自己啓発に関心を持ち、大学では心理学を専攻して、人間関係や自分の性格の問題をなんとか変えたいと思って努力してきました。

いろいろなトラブルが重なった大学3回生のとき。精神的に追い込まれ、、その苦痛を解消するために、坐禅を本格的にやり始めたのが出会いでした。瞑想って怪しいモノと思ってたのでとりあえず(仏教の)坐禅なら安心だろう、そう考えていたんだと思います。

実際にやってみると、坐禅を通して悩みや鬱々とした気分が劇的に改善し、本当に救われた思いがしました。それから私はこれまで通り、「心ってなんだろう?」という疑問を持ちながら、ときどき坐禅・瞑想をやりつつ、自分自身の問題に取り組んできました。

あれこれ考えて不安になったり、怒りが抑えられなくて人を傷つけたり、誰かに言われた言葉が気になって眠れない、そんな精神的なトラブルを抱えやすい人には瞑想が効果的かもしれませんよ。

瞑想のちょっとい話

瞑想 体験

私がパオさんと話していく中で、盛り上がった・議論になった部分を少しご紹介してみたいと思います。

心の問題は解決できる?

瞑想 実践 オルメ
私たちの心はふつう、意図しないまま動いて、自動的に反応するものです。何かが起きればすぐに腹を立てたり、不安がったりするような、感情的な反応にも結び付きがちですね。思考や感情の自動的な生起を終わらせること、それが瞑想の(おそらく)一般的な目標なんじゃないかな、と。
瞑想 実践者
最終的な目標はそこにあると私も思います。私はそれよりも、まずは、思考や感情が生起していることをそのまま認めてあげる。良い悪いを判断せず、見つめ続けるのが良いのではないかと思いますね。

私は、心の問題を終わらせ、完全に解決する(=悟る)という立場で、パオさんは今あるがままを受け入れることが大切だという考え方をお持ちでした。

瞑想 実践者
あのダライ・ラマでさえ「つい細かいことでイライラしてしまうよ」と言っていますから、苦を完全に滅するというのは、控えめに言ってものすごく難しいことですよね。
瞑想 実践 オルメ
ティク・ナット・ハンも似たようなことを言ってましたね。でも私は、心理学・スピリチュアル・仏教など、どこかの文脈に乗せて心を理解することはありません。あくまで観察に基づく理解のみに頼りたい、と考えるんですよね。

瞑想の実践は主観的な経験に基づく部分が大きいため、直接それをだれかの経験と比較することは(今のところは)難しいですよね。「心ってこうなんだ!」という自分の観察の結果が一番大事なのではないかと思っています。

一方で、パオさんの意見も貴重なものです。心の問題を解決しようと躍起になる人間はそれに囚われがちになり、かえって執着や苦しみを生み出してしまうからです。実際パオさんからの今回の指摘は、私にとって有意義なものでした。

実際に、瞑想によって心の問題を解決する(=悟る)かどうかは別にして、最終的に解決できるかもしれないという可能性を残しながら、力むことなく今の心の状態をただ認めて受け入れてあげるというスタンスは大切だよね、という結論はお互い共有できたかなと思います。

スピリチュアルについて

瞑想 実践者
私は個人的に、テーラワーダ仏教系やアメリカ流のマインドフルネスなどの根底にある考え方「心はコントロールできない」というのに、救われたところがあります。オルメさんはスピリチュアルのどんな考え方に注目されているのですか?

心の問題を完全に解決して終わらせる、平たく言えば「悟れるのか」という話の続きになりますが、私は伝統的な仏教的の考え方より、スピリチュアルで支持されている「悟り観」にとても注目しています。

当ブログでもエックハルト・トールや、ラジニーシ(OSHO)の関連記事がありますが、彼らが示唆する"悟り"は、聖人にしか到達できないような究極の境地として語られることはありません。

瞑想 実践 オルメ
私がラジニーシ(OSHO)や、エックハルトなどを推したいのは、気づきの瞑想に則りながらも、従来の教義や方法に囚われない自由な考え方を持ち、「悟り」というものをもっと手の届くものとして捉えているからです。

ラジニーシは気づきには変容の力があると説き、気づきの瞑想の効果と救いを説いていますし、エックハルトも禅や仏教から影響を受けながら、気づきによって苦しみを終わらせことを明晰に説いた、現代の覚者(スピリチュアル=リーダー)と言っていいでしょう。

もう少しカジュアルに向き合えば、国内外問わず、目覚め・悟り・本当の自分(真実の自己)について話している人はたくさんいて、単純なスピリチュアルブームを超えて「人類の意識の変容が起きている」と捉える人も少なくないみたいです。

私にしてもアヤしげなスピな人たちのことを好きになれるわけではありません。でも、瞑想との接点や関連性があるのは事実。「人生って苦しいな」と感じる人が、その苦しみを終わらせること(=悟ること)と真剣に向き合うのなら、このスピ界隈も見逃せないのではないかなと思っています。

終わりに

今回の記事のテーマは「瞑想してる人ってどんな人?」であり、合宿で出会ったパオさんと対談した記事を通して、その共通点や体験を語りつつ、「瞑想って、瞑想実践者って、こんな感じだよ」という情報が発信できたかなと思います。

実践者同士でする会話は、新鮮で楽しいものです。瞑想は基本的に自分一人だけで取り組むものですから、誰かと一緒にやれる、フラットな関係で体験を共有できるというのはとても素晴らしい経験でした!

瞑想 実践者
私にとっては、自分の考えを整理するとても良い機会になっていると感じます。それは、オルメさんと私が、共通する部分もありつつ、違う考えを持ってるからなんだと思います。
瞑想 実践 オルメ
おっしゃる通りですね。私もここまで話したのは初めてで、すごく刺激になりました。本当にありがとうございます。
瞑想 実践者
瞑想実践も孤独ですし、私たちブロガーはそれをアウトプットしていくのも、孤独な作業ですから、よく一人で迷宮入りしちゃいますね。ですから、ここまで深いレベルで意見交換ができることは、私にとってありがたいです。

今回の取材(対談?)は本当に充実した経験でした。パオさん、ありがとうございました(そしてこれからもよろしくお願いします!)

また、私たちはアクティブにツイッターでつぶやいていますので記事を読んでくださった方で、瞑想に関心のある方はぜひ声をかけてくださいね。

最後に、もう一度パオさんの瞑想Hackへのリンクを貼っておきます。ココブロとは切り口も関心も異なった瞑想への理解を提供してくれるブログなので、ぜひチェックしてみてくださいね!

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