【書籍紹介】トラインの「人生の扉をひらく万能の鍵」を内容を詳しく!

2019年8月14日

人生の扉をひらく万能の鍵

ラルフ・ウォルドー・トライン(1866-1958)を知っている方は、どれくらいいるのでしょう?

1897年に米国で発表された"In Tune with the Infinite“は刊行数年で150万部のベストセラー、現在までに20か国語に翻訳されて400万部の売り上げを誇り、世界中で愛されている名著で、

思いの力が願望を実現する、思考が似たものを引き寄せることをかなり早い段階から指摘したニューソートの古典です。日本では、サンマーク出版から「人生の扉をひらく『万能の鍵』」(吉田利子訳)というタイトルで刊行済み。内容は非常に優れています。

今回は、無限(なる神)との調和を主題とし、心の力によって願いを叶えられることを美しく説いた、トラインの『人生の扉をひらく『万能の鍵』」の内容を詳しくご紹介していきます!

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トラインの世界観って?

宇宙と世界

トラインはキリスト教をベースにしながらも、宗教に囚われない世界観を提案しました。具体的に見てみましょう。

無限のスピリット(無限の源)

すべての生命の背後には、すべてを通じてすべての中に現れる存在があり、それを彼は無限のスピリットと呼びました。

私たち人間一人ひとりは魂(精神)を持ち、さらにその背後に根源的な精神がある、と考えます。また愛には愛の源が、知恵には知恵の源が、パワーにはパワーの源があるはずであり、そのような宇宙に存在する中心的法則を指して無限のスピリットとしました。

この概念が神と同義だと認めながらも、呼び方についてはこだわらないようです。

呼び方はなんでもかまわない。「優しい光」でも「恩寵」でも「至高の魂」でも「遍在」でも、わかりやすい言葉なら何でもいい。 p.19

私たち一人一人は神の生命(無限のスピリット)と一つであり、自分がこの神聖なる存在とひとつであるという思いを抱くなら、その受け入れる度合いに応じて、自分自身が神に近づき、神の力を受け取れるようになる。

全面的に身を委ね調和するのなら望んだものを得られるだろう、というのが思想の核です。

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トラインの考え方

本

宇宙の無限のパワーを中心に見据えて思想を展開するトライン。

自分の境遇は自分の思考の結果であり、これをコントロールすることで望むものや環境を手に入れられる(引き寄せられる:現実化できる)というところがポイントです。願望実現という観点を意識しながら彼の考えを見てきましょう。

思考は似たものを引き寄せる

人間の思考は形のないあやふやなものではなく活力ある生きた力そのもの。自身に似通ったものを作り、自身に似通ったものを引き寄せると説いています。

心の引力とでも呼ぶべき思考の力……わたしたちはつねに、人生の見える側からも見えない側からも、自分自身の思考にいちばんよく似た力や条件を引き寄せている p.37

似たものを引き寄せる(like attracts like)という表現からも、引き寄せの法則の先駆的認識が存在していることがうかがえますね。自分の思考を楽しいものや素晴らしいと思うものだけに絞るのであれば、そのような現実を絶え間なく引き寄せ続けるでしょう。

また、次の言葉も勇気づけられるかもしれません。

いつも希望と自信と勇気をもち、目標を決め、目的をめざし続けている精神は、その目的にかなう要素や力を自然に引き寄せる p.47

意志について

トラインは意志を「人間の意志」と「聖なる意志」の2種類に分けて考えました。定義が循環していて少し難しいのですが、

人間の意志」とは私たちが利用し活用する通常の意味での意志のこと。思考の焦点を絞り、具体的な方向性を与えるもの、あるいは意図すること・自分から何かを行おうとする心の志向性を指していると思われます。

聖なる意志」は、個の生命をはるかに超えた生命(無限のスピリットetc…)が存在すると自覚したうえで、それと調和しているときの意志を指しています。それには限界がなく、「あなたがことを決めると、それは為る」(p.52)という状態に至れるとトラインは言及しました。

以上のことから、願望実現の力を引き出したい(引き寄せたい)のなら、神や無限のスピリットのような見えない偉大な存在を認め調和することによってこそ重要だ、というのが意志についての意見の核となっています。

“自分"が重要

自分という存在の重要性は、さまざまな観点から説かれます。3つのポイントを列挙しました。

  • 直感に従おう:人生に迷うようなことがあっても、無限のスピリットに心を開いているのなら、そこから導きが得られるだろう。だから知恵や恩恵を得るのに誰かを介す必要もないし、何かの本に書かれてあることの奴隷になる必要もない。自分の直感(インスピレーション)に従えばよい(p.136)。
  • 自分を支配する:自分は自分の条件に対する絶対的な支配権を持っている。自分が環境を条件づけなければ、自分が条件づけられる側に回るだろう。誰にも何にも自分の中心を明け渡してはいけない(p.85)。
  • 自分らしくいる:大衆が支持するところの因習・慣例、あるいは「妥協の集まり」である現代社会に屈服してはならない。主体性をもつこと、己に忠実であること、自分自身でいること、大切なことはそれだけだ(p.199)

以上のことは、ともすると誤解されがち。「他人の話を聞かなくていい」「自分中心だから他人を無視してよい」「反社会的な行動をとってよい」という意味ではありません。

トラインは人間関係を含めて調和することを大切にしていました。これをこじらせてしくじってきたニューソートの黒歴史が後世に残っていますが、勘違いしないようにしたいものです。

願望実現の方法

願いを叶える

本書には、具体的な方法が体系立って書かれているわけではありません。ですが、実践可能なポイントをいくつか拾ってみたので参考にしてみてください。

望むことだけ考えよう

断固として自分が望むものだけを期待するようにしなさい。 p.48

自分の望むものだけに集中すること、素晴らしいものだけを心の中に満たすこと。これはニューソートや引き寄せの法則の基本ですね。

伝統的なキリスト教とは一線を画しており、トラインの考え方には"純粋な"ニューソート思想が見えますね。仏教やヒンドゥー教、中国思想などを引用していて、スピリチュアリティのある生きた宗教のみを肯定し、翻せばキリスト教にこだわっているわけでもありません。

答えを確信して待つ

難題を神秘的な沈黙のなかに持ち込んで、正面から問いかける。  p.150

何か解決しなければならない問題があるのなら、その解答がきっと見つかると信じ、答えが自然にやってくるまでじっくり待つ、という方法です。この方法はわりとポピュラーで、たとえばバートランド・ラッセルも『幸福論』の中で触れています。

眠りを活用する

眠るときにある方向に向けられた心はその方向に向かって進み続け、目覚めたときにその活動の成果を意識の中に持ち込む。  p.160

どんな思いを抱いて眠るかというかによって、眠っている間にもその考えに影響を受けるから、眠るときに考えていることは好ましいものを選ぼうという主張ですね。

これはジョセフ・マーフィーネヴィル・ゴダードにみられる手法でしたが、彼らよりも半世紀近くも前にトラインによって主張されていたんですね。

まとめ

本書の美点は、文学的・詩的で美しいところ。読みながら引き込まれ、「無限なるものとの調和」についての話が心地よく染みわたってきます。

スピリチュアリティを受け入れられる人はその確信を強くしてくれるでしょうし、スピリチュアルに抵抗がある方も考え方を柔らかくしてくれる魅力を十二分に備えています。

受け入れる用意ができている者には、すべてはただ与えられる。  p.187

新たな世界への一歩を踏み出したい方には最良の書。本書はぜひオススメしたい一冊です。

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