【引き寄せの法則】ウォレス・ワトルズってだれ?成功哲学の祖を詳しくご紹介!【著者紹介】
ウォレス・ワトルズ(1860-1911)は、アメリカのニューソート作家、思想家。
『ザ・シークレット』のロンダ・バーンが影響を受けた人物として、"引き寄せの法則“の関連書籍として注目を浴びました。今回の記事では、現代の多くの人々を魅了し続けるウォレス・ワトルズがどんな人物だったのかを解説してみたいと思います!
※なお、今回はwebを中心に情報を集めていますが、Wikipedia(日本語)ページの情報がリファレンスを含め充実していたので、主にそちらを参考にしつつ、情報を整理しました。また、ワトルズの著作については以下のページを参照。
スポンサーリンク
謎に包まれた生涯
ワトルズの個人的な経歴については、細かいことは分かっていません。
両親はニューヨーク出身、ワトルズ本人はイリノイ州で生まれたとされています。また、兄弟の記録がないことから一人っ子だった可能性もありますね。
1910年にはすでにアビーという女性と結婚して3人の子どもを設けていて、ワトルズの母親も含めて一緒に生活していました。
娘の一人・フローレンスによると、ワトルズは「亡くなる直前の3年間は、気持ちの弱さを別にすれば、健康だったし、お金持ちでもあった」と回想しています。
社会主義を掲げ、ニューソートへ参加
1896年にワトルズはキリスト教社会主義を唱える牧師に感化され、社会主義に熱を上げます。1908年の下院議員選挙で、アメリカ社会党から立候補するものの、選挙では落選。その後も政治的な活動に参加し続けました。
また、ニューソートの中心地だったシカゴに赴き、多くのリーダーたちと交流したり、講義を開いたりしていたようです。やがて数多くの哲学を学んで、自らの本を出版することになりました。
スポンサーリンク
教養と合理性の持主
ワトルズは先行する多くの哲学を独習しました。
デカルト、スピノザ、ライプニッツ、ショーペンハウアー、ヘーゲル、エマーソンなどの数多くの知的影響を受けながら、独自の理論を構築します。
また思考が現実化することに触れながらも、それは決して魔法のように働くのではないことを指摘。あくまで合理的なルートをたどって実現することを強調し、オカルト・疑似科学を批判する一面もあります。
ワトルズの考え方 1:形のない物質
思いが現実化するのは、形のない物質が宇宙に遍在しているから。
形のない物質は知性を持ち、人類の繁栄を望んでいるような一元論的存在であり、万物を構成する要素。思考がその物質に働きかけて創造が生じるのだから、自分の願望を心に刻むことが重要だと考えました。
メンタルトレーニングや瞑想は必要ではなく、ただ自分の願望をはっきりさせ、絶えずそのことをについて考え続けることの大切さを主張しましています。
ワトルズの考え方 2:競争の否定
ワトルズが繰り返し主張するのは競争は不要であるということ。
私たちは競争するために生まれたのではないとワトルズは言います。他人を蹴落としてでも上に上がろう、富を得ようと競争するのではなく、創造的に人を幸せにしながら豊かになっていくのが正しい道だと強調しました。
あるいは身勝手な支配欲を振りかざし、他者を圧倒したり、人からの尊敬を集めたいといった不純な動機で成功を目指すのではなくて、自分が求めているものを人に与えようとするような人こそ幸福な成功者になれると説いています。
後世に与えた影響
比較的初期のニューソート作家だったワトルズは、ナポレオン・ヒル、ロバート・シュラー、ナイチンゲール、クリントン元大統領など後世の多くの人々に影響を与えたと言われています。
もちろんロンダ・バーンもその一人。ワトルズの著書"The Science of Getting Rich"(金持ちになるための科学法則)に感化されたことが、現在の引き寄せブームにもつながっています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ワトルズは、100年以上前のニューソート思想家であったにもかかわらず、その思想は現実化の本質的な部分を余すところなく説明しつつ、「競争よりも創造を」という現代人の心にも刺さる主張をしていました。
多くの現実化や引き寄せの法則提唱者と同じようにすでに得られたと信じること、イメージすること、与えること、感謝することをあますことなく説明してくれているので、非常に興味深いですね。
特にワトルズの『確実に金持ちになる引き寄せの法則』は、お金持ちになりたい人だけではなくて、自分の夢を叶えたい人のための知識が端的な言葉で語られていますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
この記事が面白いなと思ったら、Facebook・twitter・その他で共有していただけると嬉しいです😄
参考文献
ウォレス・ワトルズ(2008)『確実に金持ちになる引き寄せの法則』(川島和正監訳) 三笠書房.