【書籍紹介】アレンの原因と結果の法則②を詳しく解説!

2019年4月10日

原因と結果の法則

原因と結果の法則シリーズ第二弾・『幸福への道』

1907年のジェームズ・アレンによる著作で『利己心や身勝手さを捨て、正しい心で善や幸福と調和して生きよう!』という内容です。

第一弾のときよりもずっと優しくて、温かく励ましてくれるのが本書の魅力。スピリチュアリティが増え神秘的な内容になっているのも見どころですね。

今回は、この『幸福への道』を世界観考え方・(引き寄せの)方法の3点から解説して見たいと思います。

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本書の世界観は?

世界観

ニューソートや引き寄せの法則では、思いの力によって現実を創り出すというところは同じですが、どうしてそんなことが起きるのかは提唱者によって説明の仕方が違います。

『幸福への道』(The path of prosperity)でのアレンの考えを3つにまとめました。

現実化をもたらすのは、≪法則≫

自分が送り出した思考のエネルギーと同種の思いを自分に引き寄せるから現実化が起きる、というのがアレンの考え方。そのような原因と結果を定めている≪法則≫が存在している、と提案しています。

これはほぼ引き寄せの法則と言ってよさそうです。原因と結果の法則シリーズ2作目の本書では、第1作目のAs a man thinkethのときよりスピリチュアリティがパワーアップしています。

自分の思考のエネルギーが≪法則≫と調和するとき創造的に、矛盾するときは破壊的になると説かれます。そして、法則に対する信頼によって「善」と協調し、内なる悪を霧散させることができる……この善と悪を持ち出すあたりはアレンらしいですね。

人間は自分が蒔いたものを刈り取ることになる(p.43)

至高なる善によるポジティブな力

万物に生気を与えているポジティブなエネルギー・至高なる善が存在していると言います(p.18)。

私たちには無限に降り注ぐこの光が与えられているから、本当であれば幸福と至福の中に生きていけるはず。しかし、自分の自我によってこれを遮っているから、そこに影ができ悪い部分を作り出してしまっているのです。

人間はそもそもポジティブなものであり、自分の好ましくない行いのせいで苦しみや闇の中にとどまり続けているだけ。もし自ら築いた壁を壊すことができれば、そこにある光をもう一度一身に浴びることができます(p.21)。

だからあなたは、悪いことを良いことに変えて運命という織物を自らの手で織り上げることのできる人間になれるのだ――そんなふうに励ましてくれます。

その他の類似な表現

至高なる善と同じような意味で使われている言葉があります。無限なる愛、宇宙の生命、永遠なる善、パワーなど。アレンはニューソート思想家として、このように多様な表現を通してポジティブな力の存在を示そうとしました。

以上のアレンの世界観をまとめると、次のようになります。

  • 自分の中にポジティブなエネルギーを持てば、それに応じたものが現実の中に現れる。それは≪法則≫があるからである。
  • 至高なる善が存在しているのだから、人は本来的にポジティブである。自分の誤った選択で光を遮ってしまっているだけだ。
  • だから、心の正しい選択を行うことで、自分の人生を好転させ、幸福と成功を手にしていこう。

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アレンの考え方って?

本を読む

世界観を踏まえたうえで、繰り返し強調される大切なポイントがあります。

3つにまとめてみました。

原因はすべて心にある

今の現状や生活が好ましくないのは他者や環境のせいにしがちな私たち。でも、実際は今の自分の環境はすべて自分が生み出しているものであり、原因は自分の心にあるというのがアレンの一貫する考え方です。

自分が不平を言っている相手も、状況もすべて自分の中に原因がある。自分が環境に縛られていて、環境の奴隷になっていると思ってはならない。外の世界に力をみとめず、自分の内側に力を認めることで、現状を変えられるようになるのです(p.46)。

そもそも、「悪いこと」は、あなたの外側に存在する避けがたい現実なのではないのです。

p.15

幸福は満足をもたらす

幸せとは、内側で完璧に満足している状態(p.134)。そこには「もっと欲しい」という気持ちは無く「もう十分だ」という思いに満ち足りているわけです。

一方で、欲望はこれと違います。欲望はどん欲にさらにより大きな欲望を生み出し、手に入れても一時的に満足しか与えてくれません。そして、これは最終的には苦悩や苦痛の原因になってしまいます。身勝手な欲望を取り去り、正しい幸福を求めることが大切なのです。

愛されることのなかではなく、愛すことの中で、心は祝福を得ます。求めることの中ではなく、与えることの中で、あなたは求めているものを発見します。……必要とするものは、与えようとするものです。

p.136

利己心と身勝手さを捨てよう

このことは、アレンがとにかく強調することです。身勝手さと誤った思いを追放し、美徳を積むなら心が豊かになって、真の繁栄やパワーを得られる。清らかな心によって貧しさ、悩み、寂しさから抜け出せるということ、

愛に満ちた、けがれのない、幸せな思いと言葉を送り出すことで、それと調和した「恵み」が自分のもとにもどってくるということ、そして怒りのような不快な感情で不幸せな思いを送り出すなら、それに調和した「呪い」の数々が降り注でしまうことを繰り返し述べています。

現実を変える方法って?

瞑想

本書の中でアレンが提案している方法がいくつかあるのですが、そのうち特徴的な2つを取り上げてみましょう。

今を最善にすること(p.51)

今いる環境を最大限良いものに変えることで、次の新しい環境に移ることができます(p.51)。マタイ25章『タラントのたとえ』を引用し、自分が今持っているものがどんなに小さなものでも価値を見出すなら、より価値のあるものが与えられることを教えてくれます。

もし薄汚い家に住んでいて、新しくて素晴らしい家に移りたいのなら、まず自分のピカピカに、毎日の食事を工夫するなどして魅力的でりより良いものにすることです。それが新しい環境へ移るきっかけになるんですね。

瞑想をすること(p.81)

“穏やかな心"があれば、思考エネルギーを集中して用いることができるようになるからこれを手に入れることが大切なのだと強調し、これを実現するためにアレンは瞑想のようなものを勧めています。

ここでの瞑想は、誰にも邪魔されることのない自分だけの場所を見つけ、そこで毎日、静かな時間を過ごすようにすること、過去の幸せだった出来事に集中すること。そのための時間を、朝・昼・夜それぞれ15分とれれば理想的です(p.82)と述べています。

不安や恐怖などの不安定な心の状態では願望実現することは困難です。穏やかな心を得るために瞑想は効果的なので、ぜひ実践してみてくださいね。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は『原因と結果の法則』シリーズの2作目をご紹介しました。

原書は1907年に著された"Path of Prosperity"であり、シリーズ1作目(As a man thinketh)の続編というわけではありません。サンマーク出版さんの意図でこういう形で販売されているだけですのでご注意ください。つまり、どの本から読んでも問題ないということですね。

詳しくは↓

本書は、美しい詩を交えながら、私たちを優しく励ましてくれる良書。自分の中にある穢れた思い、身勝手な考えを取り除き、人に与え、そして善を目指していこうという徳性の高い考え方が随所に表現されています。

自分を深く見つめなおしたい方にオススメしたい一冊ですので、ぜひ手に取ってみてくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

参考文献

ジェームズ・アレン(2004)『原因と結果の法則② 幸福への道』(坂本貢一訳)サンマーク出版.

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