ネヴィル・ゴダードはどんな人物だった?詳しく紹介!
引き寄せの法則の流行によって、世界的に再評価されたネヴィル・ゴダード(1905-1972)。
日本でもヒカルランドから『想定の『超』法則』や『もう君はそこにいる!』などが出版されていて読んだことがある人もいるかもしれませんね。
今回はこのネヴィル・ゴダードがどんな人物だったのか、どんな考え方をする人物なのかを見ていきましょう!
当ブログでも1冊紹介しています!↓
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ネヴィル・ゴダードの人物像
<出典:https://ro.wikipedia.org/wiki/Neville_Goddard>
1905年、カリブ海に浮かぶバルバドス島で、10人の子どもがいる大家族の、4番目の子として生を受けました。
子ども時代、海辺で不思議な老予言者から、予言を授かります。
「4人目の子(ネヴィル)には口を出してはならない。特別な使命を果たすために遠くの土地に行き、そこで一生を送るだろう」と言われ、それはのちに実現することになります。
アメリカで神秘主義に目覚める
高校を卒業したネヴィルは17歳でニューヨークへ行き、アルバイトで生計を立てながら舞台俳優・ダンサーになる機会を得ました。あるとき仕事で渡英した際、精神の力について書かれた本に出会い、ニューソート研究にのめり込んでいきます。
1929年の大恐慌の影響でネヴィルは失業してしまいました。そんな折、ある講演を聞きに行ったとき、エチオピア系ユダヤ人神秘家・アブドルと運命的な出会いを果たします。
それからアブドルに師事することになったネヴィルは、7年間、毎日ヘブライ語やカバラ、聖書などを学び、やがて古代ユダヤの秘法としての「宇宙の法則」を直伝されることになります。
講演活動に専念した後半生
1932年。ネヴィルは神秘主義に専念するため劇場をやめ、ニューヨークを中心に活動を始めます。国中を旅しながら講演を各都市で行い、1943年ごろにはその活動も軌道に乗っていきました。
彼は無料で講演を行い、テープへの録音も自由だったようで、会場はいつも満席で、人があふれかえっていたというからその人気ぶりがうかがえます。やがて1950年にロサンゼルスに家を持ち、晩年はサンフランシスコ・ニューヨーク・そしてロサンゼルスの3か所で人々に教えを伝えていたようです。
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ネヴィルは聖書を神秘的に解釈した
ネヴィルの教えは一段とキリスト教色が強いのが特徴です。聖書の神秘的解釈、もしくはニューソートのキリスト教への根拠づけ、といったところでしょうか。
たとえば、彼の初の書籍"at your command"では、「意識とは、父なる存在(God)であり、思考・考えとはその子(Jesus)である」といったように、意識と思考の関係を捉え直し、自覚・気づき(awareness)によって願望を人生に出現させられると考えていました。
意識し注意を向けるものが実現する理由を聖書に沿って説明し、すでに望みが実現していると感じることで願望実現を達成できることをもっとも強く説いた人でしょう。一方で、願望について誰かに話すこと、願い事や感謝を口にすること(アファメーション)には否定的。
一般的に、アファメーションは適切に行えば現実化に反するということはありません。重要なのは意識する対象とそれに伴う感情であり、言葉をうまく扱える人にとってはアファメーションのほうが楽だったりします。ですがネヴィルがそう考えていなかったところは彼の特徴と言えそうです。
”実現している気分になる”のがネヴィル流
ネヴィルのリアライゼーション(引き寄せ)のやり方はシンプル。「はじめに想像し、次に想像したことを信じる」もしくは「すでに実現していると想像してその気分を感じる」という、イメージと気分を重視する方法を使います。
The feeling is the secret.の邦訳書『もう君はそこにいる!』では、実現している気分を実感することはネヴィル化(ネヴィライズ)と呼ばれていると紹介されていて、ネヴィルの影響力が現代にまで及んでいるのがよくわかりますね。
ネヴィルが引用した聖書の一節
彼の書籍中ではとにかく聖書の引用が多いのですが、以下、『もう君はそこにいる!』の中で触れられた一節をご紹介しつつ、彼の思想をご紹介していきます。
・「持っている人は与えられる」マタイ13:12
持たない人からは奪われ、持っている人にこそ与えられる。だから、持っていると想像し、感じることが重要である。
・「祈り求めるものは何でも、すでに得られたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになる」マルコ福音書11:24
理想を思い描くのであれば、すでに得ている、実現していると感じなさい。そうすれば実現する。
・「天国はあなたの中にある」ルカ17:21
人はエデンから追放されたのではなく、心がエデンであり、神の庭である。だから目を閉じて、剪定ばさみで良くないものを剪定し、良いものを育て、神の庭(心)を育てていく。
・「赦しなさい。そうすれば、あなたも赦される。赦さないなら、あなたも赦されることはない」ルカ6:37
赦すことによって自分が真の自由を得ることができる。理想通りにその人を描きなおしてあげれば、自分の理想は実現する。それを繰り返していくうちに、自分の中にイエスの精神が目覚める。
まとめ
いかがだったでしょうか。
バルバドス島で生まれた少年が数奇な運命をたどって神秘思想に目覚め、100年後の現代にまで影響を与えているのはとても不思議ですね。すでに実現していると感じること。現実化の核心を学びたい人に彼の教えはオススメですよ。
参考文献・URL
ネヴィル・ゴダード(2016)『もう君はそこにいる』(新間潤子訳) ヒカルランド.