【書籍紹介】ジェームズ・アレンの『原因と結果の法則』の内容を詳しく!

2020年5月4日

原因と結果の法則

原因と結果の法則』は、成功哲学の祖・ジェームズ・アレン(1864-1912)による1903年の著作。

思いの力"は人生を切り開くことを説き、多くの人々を勇気づけてきました。

ナイチンゲール、デール・カーネギー、稲盛和夫のような著名人たちにも愛読され、のちの米国のニューソート運動にも影響を与えた名著です。

今回は、自分の内面こそ環境に現れるのだと説いた本書『原因と結果の法則』(サンマーク出版)の内容をご紹介していきます!

※本書の原題は As a Man Thinketh です。

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「原因と結果の法則」の内容をチェック!

本書でのアレンの考え方は、大きく二つに分けられます。

1.  環境の力ではなく、自分の思考によって自己が形づくられる

2. 自己の内面・思考こそ環境に現れる

この2点を踏まえて、アレンの考え方をもう少し整理していきます。

環境は自分の思考を反映している

アレンは自分が考えていることが自分を創り、さらに環境や状況に影響すると考えていました。

人は思考の主であり性格を己で形づくり、自分をコントロールするなら、状況や環境や運命を自分で作り出していくことができる。

自覚しているかどうかに関係なく、その結果を自分で「収穫」していくことになる。経験と自己分析によってこの法則は見いだすことができるだろう、とアレンは教えます。

人生の内面は外面と調和している

人の心は庭になぞらえることができ、知的に洗練されているか、放置されているかでは全く違った人生を生み出します。

人生における外的状況は常に内面状態と調和的関係にあるため、人生や環境で起きる状況は「人格を構成する特定の要素のあらわれ」としての表現。思考に応じて望んでいるもの・求めているものが手に入るというより、自分と同じようなものを引き寄せるのだと指摘します。

卑しい人間には卑しい環境が現れる

良い思考は良い結果をもたらし、悪い思考は悪いものを生み、心に悪徳を許せば苦しみが付き従います。

動物的な思いを抱いて肉欲的な生き方する人間には、不愉快な苦難に満ちた環境が現れるでしょう。恐怖や疑いを持ち、臆病な生き方をする人間には不誠実で汚れた貧しい環境が現れます。

敵意に満ちた思いをもって他人を非難する生き方をするなら、敵と不安と恐怖に満ちた環境が現れることになるのです。

穏やかさと高潔な人格を求めよう

気高い人間は、自制があって穏やかで、平和な想いと慈愛と思いやりに満ちています。

自分をコントロールして穏やかさを保てば、成功はもたらされるでしょう。純粋な幸福を求めるには、高潔な大志を抱いて修養し続ける過程が必要であり、高貴で神々しい性格は正しい考えを維持する中で得られるもの。人の好さや運で得られるものではありません。

欲望と弱さを捨て、強さを身に着けよう

目標達成に何度失敗しても、それを通して心の強さを獲得するなら、成功の礎になり得ます。心の中で賛美するビジョンや理想を抱き、努力することで成功がもたらされるでしょう。アレン曰く、欲望と弱さを捨てて強さを身に着けるなら、成功はもたらされるのです。

 

以上が本書におけるアレンの考え方のアウトラインでした。

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この本をどう読めばいい?(まとめ)

祈る女性

本書では、自分の環境は心が作り出したものだという世界観から、心の状態を変えれば環境が変わる、という捉え方を提案します。

マインド主体で人生をコントロールするという今風な自己啓発や引き寄せと考え方は同じなわけですが、アメリカではなくイギリスで、しかも1903年という早い時期にこの思想が顕されました。

100年以上も前からこのような考え方が提案されていたことは時代を超えた真実味があってうれしいものですね。

彼はこう言います。

「気高い夢をみることです。あなたは、あなたが夢見た人間になるでしょう。あなたの理想は、あなたの未来の予言するものにほかなりません」

たとえ現状が好ましくなくとも、理想を秘めて進もうとするなら悪い状況は長続きしない、そんなふうに励ましてくれます。

この本はハウトゥー本ではありません。繰り返し何度も読んで心の支えにし、考え方をじっくりなじませていくようなタイプの本ではないかと思います。

一方で本書は、「悪徳と美徳」「澄んだ想いと不純な思い」というような善と悪、良しと悪しの単純な二元論の中で人間の心を論じる点にやや古めかしさが残ります。

また、「自らの人格の欠陥を意欲的に正し」「高潔で高貴で神々しい人格」を目指すための「忍耐と実践と継続」が必要だという考え方も、高い徳性と忍苦の感情を前提にするため、堅苦しさが否めません。

悪から善を目指そうぜ!という直線的なビジョンは単純で分かりやすく、本質的には共感しやすいのですが、このような古めかしさ・堅苦しさは、懸命に頑張ろうとする男性的で生真面目な考え方なので人を選ぶかもしれません。

受け入れられる人はそのままでいいのですが、抵抗のある人は「アレンってそういう人柄だったんだな」と思いながら受け止めてあげて、彼の言いたいことのエッセンスに注目するのが良いかと思います。

「思いは環境に現れる」「願いは叶う」、そんな彼からのポジティブなメッセージに目を向け、理想の自分を思い描いていきましょう!

ちなみに当ブログではアレンの他の記事も用意していますのでぜひチェックしてみてくださいね!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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