【引き寄せの法則の本】『望むものをひきよせる心と宇宙の法則』の内容を詳しく紹介!

2019年6月22日

望むものを引き寄せる心と宇宙の法則

今回は、引き寄せの法則(ニューソート)の本『望むものをひきよせる心と宇宙の法則』(サンマーク出版)の内容を、詳しくご紹介していきます!

コピーライターとして著名で、ハウトゥ本から自己啓発書までいまなお読み継がれるロバート・コリアー(1885-1950)。

パワフルな願望実現の方法を提案するコリアーのスタイルは、“ガツガツしたスピリチュアル"。引き寄せ界隈には無いアグレッシブさに新鮮さを感じるかもしれませんね。

青年時代に司祭となる道を拒み、ニューヨークにある叔父の会社でキャッチコピーの才能を開花させたコリアーは、病気をきっかけにコピーライティングだけでなくニューソート関連の研究に没頭していくことに……。

この記事では、本書の内容を世界観・考え方・方法の観点から解説していきます!

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コリアーの世界観は?

心の種類

思いの力が現実を変えて、自分や状況を作っていく――それがニューソートや引き寄せの法則の基本的なスタンスですね。

「どうやったら願望実現が起きるの?」という背景(世界観)を説明するのにいろんな理由が持ち出されますが、無意識(潜在意識)の働きだと説明されるのは自己啓発界隈ではメジャーです。そして、ロバート・コリアーもまさにそのタイプの人でした。

コリアーは心を3つに区分

彼は心を3つの部分『意識』『潜在意識』『超意識』に分けて考えていきます。

この中でもっとも重要なのは潜在意識。意識によって明らかにされた願望を、心的イメージで潜在意識に届けることで、願望実現は起きると説明します。そのようなパワーを人は内に秘めていて、あらゆる可能性が開かれうることを彼は示しました。

彼の語る心の3つの心(の構造)は、だいたい以下のように想定されています。

  • 意識
    五感を司り、見たり聞いたりする主体。判断を下す司令官のような存在。自分が自覚している自分だと言えるでしょう。意識のなすべき重要な仕事は、自分が求めるものをはっきりと知ることだと彼は言っています。
  • 潜在意識
    決定したり指示したりすることのない、支配される心を指します。心の広大な領域を占めていて、この潜在意識を活用することが願望実現の重要なポイント。コリアーの場合は不随意運動(心拍や呼吸など)や反射のような生理的反応も、潜在意識に含めて説明する傾向があるようです。潜在意識は膨大な力と知恵の宝庫であり、それを通じて、富や健康や成功などを得ることができると説明されます。これを比喩して、親切な天才・守護天使・精霊の友人・心のこびとなどの呼称をも認めているようですね。
  • 超意識
    全能の力を持つ宇宙の心の一部が超意識です。潜在意識を通じて、この超意識と「交信」することができるなら、何でも創り出すことができるといいます。

潜在意識という支配される心の力はどのように活用していけばよいのでしょうか。コリアーの考え方を探ってみましょう。

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野心と欲望で願いを叶える

野心のある男

コリアーは『野心・欲望・欲求・理想・意志・信頼』といった言葉を繰り返し使います。彼の願望実現の考え方は、こういった言葉から紐解いていくのが近道でしょう。

野心を持つためにはどうすればよいか?

彼の考えを3行で説明すると次のようになります。

  1. 人はまず心の中に理想を抱いていなければならない。
  2. 理想を抱くことで、それが欲望(≒欲求)として発現する。
  3. 欲望に、意志が加わることで野心へと変化する。

わかりやすくするため、1行で図式化すると次のようになります。

  • 野心 = 意志 + 欲望(←理想)

一応、それぞれの言葉の定義を確認しておきます。コリアーのこれらの語は、世間的な意味に則り感覚的な定義がなされているため注意が必要です。

※各語の定義

理想
定義がありません。一般的に、考えうる限りもっとも最高の状態。行動の目的になるもの。(weblio辞書より)

欲望
(他の小さな欲求を犠牲にしてでも)叶えたいと強く願うこと、その内容。cf. 80p

意志
定義がありません。一般的に、物事を成し遂げようとする積極的なこころざし。(weblio辞書より)

野心
①成功したい、何かを作り出したい、成し遂げたいという意欲を掻き立てる感情。 ②欲望によって誘発された強い意志。

コリアーが言いたいことはこういうことではないでしょうか。

絶対これが最高だ、と思えるものを心に描いておけば、すごく欲しくなってくる。欲しくなってきたら、よし絶対やってやるぞと思えばいい。そしたら、その気持ちが少しずついい感じになってきて……野心になるよ。

…わかりましたか?小学生も納得の超訳です。

表面的にみると、彼の話は古臭い精神論に思われるかもしれません(実際古い精神論の本ですが)。しかし、上記のように手順的に示すなら、根性論的な意味ではなく方法的な精神論であることがわかるかと思います。

彼は意志や野心を基礎に据えて願望実現を志す骨子を明確に指し示していることは疑いないでしょう。この方法をうまく取り込むなら、自分自身の心を手なずけていくことも可能に違いありません。

でも、信頼も必要。

コリアーさんお墨付きの野心。これで万事オーケーかと思いきや、ずいぶん後になって「信頼も大事だよ」と彼は言い始めます。なるほど、では彼の言う信頼とはいったい何でしょう?

信頼は「成功と望みの実現を信じること」と「自分自身を信じていること・自信」の2つの意味を指しているようですが、願望実現においてはどちらも同じ意味です。

自分自身に全幅の信頼を寄せ、成功や望みが達成されうることを確信しているから、何度失敗しても諦めることが無く、むしろ失敗をモチベーションにさえ利用して、成功への感情的足掛かりにするということ。

このような信頼があればこそ、「熱意」「熱い思い」が生まれるのだ、と彼は説いています。そうでしょうね。大丈夫だと確信できるから、何度も何度でも繰り返して諦めない姿勢を貫けるのですから。

引き寄せの法則的に言い換えると「すでに実現している」と考えることに相当しそうです。不安になったり、自分に相応しくないと卑下するような感情を整理して、「絶対大丈夫だよ」という考え(思い)を心に持つ。

それが支えてくれるから、野心という馬に身を預けて願望実現に駆けていけるのでしょう。

コリアーの欲求犠牲論

悪魔王

望みが多すぎるとどこにも行きつけないから、望みをたった1つの強い欲求に絞るべきだと考えるのもコリアー流。

たった1つを叶えるためなら、ほかのすべてを犠牲にしてもいいと思えるほどの強い欲求が必要だと説いているのが特徴です。このような思想をコリアーの欲求犠牲論、それを実現するプロセスをコリアーのプロセスと呼ぶことにします。(どちらも当ブログでの便宜的な呼称です)。

彼は欲求を選別し、それも多数の欲求を戦わせ、弱い欲求を切り捨て、強いものだけを勝ち残らせていきます。

彼は「争いと犠牲と代償」を認め、「成功のために懸命に努力して勝ち残る」というビジネスマン古典主義(?)の代表的思想家ともいえるでしょう。思想の根底が、愛と調和を重んじる引き寄せと相いれないのですが、彼の考え方はスパイス的に必要であり、見るべき価値はあるかと思います。

自己を分析する(コリアーのプロセス)

欲求を犠牲にして真の欲求を抽出する手順を見ていきましょう。まとめると6つの段階に分かれます。

  1.  次のことを自問する。「私が一番望んでいるのは何だろう?私が何よりほしいもの、したいことは何か?欲求が一番強いものは何だろう?」
  2. 実現可能かどうかはともかくとして、とにかくやりたいことをすべて書き出す。心を深く探って、強い欲求をすべて吐き出す。
  3. 整理する段階。欲求の弱いもの、満足や幸福があまり得られないものを思い切って切り捨てていく。
  4. これ以上はどうしても削れない、というところまで削り続ける。ここで休憩する。
  5. しばらくしてから、リストに目を通し、そこに複数残っていれば欲求をいくつかのグループに分けていく。
    そして、欲求を相互に比較して、弱いほうの欲求を削除していく。
  6. 吟味した過程で、出来上がった(最後まで残った)欲求リストには、価値と強さが宿っている。

コリアーのプロセスでは、自分の判断で不要な欲求を排除する過程が含まれています。ただやみくもに消していくのではなく、以下の『選択の原則』に従うことをコリアは求めています。

1.実現可能かどうかという基準で排除してはならない。実現する価値があるものを残し、そうでないものを排除していく。
2.欲求(の実現)は自分や周囲の大切な人に喜びを与えるものだから、満足と喜びを与えてくれるものを選び残す必要がある。
3.より本質的な欲求のものを探り出して選んでいくよう注意すること。空気を求め、水を渇望するように、代償を払ってでも得たいものを選び取っていくこと。

選び取るということは、選ばれないものをつくる(捨てる)ということであり、すべての選択という行為にはこの過程が付いて回ります。彼の「犠牲」と「代償」をとにかく要求するさまは悪魔的取引や生贄を連想させますし、勝利と成功への固執は本書の際立った特徴でもあるでしょう。このような切り口から成功を求めるニューソート本や引き寄せ本はあまりないので、かえって新鮮です。

コリアーのプロセスは、とにかく選んで捨てさせ、心的なエネルギーが分散することを徹底的に排除し、限りなく1つの対象に心を絞りつくさせようとします。私たちはいつでも気が散りがちで、あれもしたいしこれもしたいと考えていますが、『全部同時に行うのは不可能』。

だから、もっとも自分が価値あるものをギリギリまで選ばせ、それ以外のすべての夢を(いったん)諦めさせる。非常に合理的であり、心の性質をうまく利用しているのではないでしょうか。

世界には自分の望むすべてのものがある

ワンピース

努力や代償というさつばつとした話を通り過ぎると、やがて「宇宙の法則」「供給の法則」という感じの雰囲気に切り替わって、スピリチュアルな話に入っていきます。

コリアーによれば、すべての人には本人さえ知らないエネルギーの蓄えがあるといいます。そして、それを使いこなせるようになるためには「世界には自分が望むものはすべてある、豊富にある」と信じることが重要であり、これを心配しても疑ってもいけないのです。

9章では仕事を失ってしまった女性が、雑誌や新聞の切り抜きから「宝の地図」(コラージュのようなもの)を作り、願望を実現した逸話が語られますが、まさに引き寄せの法則っぽいくだりですね。

幸せだから、明るく前向きに物事を考えるのではなく、明るく前向きに物事を考えた結果が幸せなのです。健康と幸運は、ポジティブな思考の結果です。その思考をつくるのはあなたなのです。

本書p.121

これは非常に重要な指摘。コントロール可能な思考というものをコントロールし、幸福な気分になり、その結果として健康や幸運や理想の実現が伴うということ。

これは、リアライゼーションや引き寄せの法則の根幹と言って差し支えないでしょう。願望を実現する前に、まず先に幸せになろうということです。

人間の心構えには磁石のような効果があります。他人を遠ざけたり、引き寄せたりすることができるのです。またその効果は人間だけに及ぶのではありません。物事や状況や環境すらもひきつけることができます。

p.125

引き寄せの法則という言葉が世間にそれほど知られていなかったとき(この翻訳本も2005年出版)にも、このような記述があるのは興味深いですね。同時に、心構えや思考というコントロール可能なものを通して人生を思い通りに創り上げていくことができることを、コリアーを含め数多くの人が言っているのは本当に心強いことです。

文脈が変わっても、立場が変わっても、誰もが口をそろえて同じことを言うのなら、そこに真実味を見出さざるを得ません。「思考や気分で、本当に人生変えられるの?」という疑いを越えていくための、モチベーションにしていきたいですね。

ロバートコリアーについての記事は↓

この本をどう読めばいいか?(まとめ)

全24章で構成されているのですが、全体を通してバラついた印象が気になりました。

第1章はココロ中心の潜在意識編、7章くらいまでは争いと犠牲と代償のための悪魔取引き編、さらに8章からは願えば叶う!引き寄せ編、みたいな構成と雰囲気になっていて統一感はあまり感じられません。

後半になると、潜在意識の出番も少なくなってきますね。ただ、原書であるthe secret of the agesと比べると、構成や表現を大きく変更している箇所があるので、どの程度対応しているのかは慎重に読み進めたほうがいいかもしれません。

とは言え、悪いところばかりではありません。興味深いのはコリアーなりの法則・原則・プロセスを事細かく示してくれている点はありがたいところ。自分で願望実現のために心をコントロールしようとするとき、方法や考え方を多く提供してくれるほうがいいに決まっています。

リアライゼーション関係の書籍は「願望実現を目的に、自分でどうやって心をコントロールするのか」という内容こそ醍醐味であり、それがふんだんに紹介されている本書は十分吟味して読む価値があります。

この記事では紹介しきれなかった「欲求に力を与える」(7章)方法なども紹介されていますので、リアライゼーションのやり方に困っている方には一読の価値があるかもしれませんね。ぜひ、チェックしてみてください。

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