【書籍紹介】運命はフィーリングで変える!ネヴィルの『もう君はそこにいる!』の内容を詳しく!

2019年3月3日

もう君はそこにいる!

ニューソート思想家で、願望実現のために気分を重視したネヴィル・ゴダード(1905-1972)。

願望実現の秘訣は「願望がすでに叶っているのだと感じること」。すでに実現している様子を想像し、その時の気分を実感することはネヴィル化(ネヴィライズ)とも呼ばれているそうです。

ネヴィルの著作『もう君はそこにいる!』(ヒカルランド)は実践的なポイントがピックアップされて読みやすいのが魅力の一冊。ロンダ・バーンや奥平亜美衣さんもネヴィルの考え方に賛意を示し、現代人にとっても受け入れやすいのが特徴です。

この記事では『もう君はそこにいる!』の内容を世界観・願望実現の方法・この本の読み方の観点から紹介してみたいと思います!

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ネヴィルの世界観は?

神秘と女の子

リアライゼーション(現実化)では「どうして考えたことが実現するの?」という問いが湧いてきますが、それは提唱者によって異なります。

ネヴィルは、潜在意識に刻まれた印象(考え・感情・想像)が実現すると考えるタイプの人。潜在意識は、現実化を説明する際にもっとも支持されているメジャーな世界観です。

彼によると、潜在意識は非個人的で非選択的な性質を持っていて、顕在意識が考えたことが持ち込まれる場所としての性質があります。「潜在意識は意識の女性面」とか「潜在意識は子宮」などと喩えられ、「潜在意識は受動的で創造的なもの」という意味で語られます。

潜在意識とは、顕在意識の思考内容を受け取って外の世界に生み出す力が持つ、創造の母なんですね。

自分の人生にすでに起きている出来事は、潜在意識に刻まれた印象の結果であり、良いことも悪いことも起きている出来事は、顕在意識の思考を潜在意識に持ち込んだことが原因というわけですね。裏を返せば、真に望むものを持ち込むなら願望実現につながる、と考えられます。

ネヴィルは言います。「実現したいことだけを感情を込めて考えましょう。」ふだんのちょっとした思考が、潜在意識を通して自分の人生を大きく左右します。だからこそ、良い感情や良い気分で素晴らしい考えを刻み込んでいけば、自分の理想の人生を生み出すことができるんですね。

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実現の方法は?

想像する男

ネヴィルの実現法は、イメージで思い描くこと。

やり方自体は頭を抱えるようなむずかしいことではないのですが、彼の含意は非常に深く、思想には際立って価値があります。それはあとで触れますが、ひとまず願望実現の3つの方法について簡単に見ていきましょう。

方法1:眠りを活用する

もっとも簡単なのが、眠りに入る前に行う方法です。

ぼんやりした状態で、空想しているような、瞑想しているような(ふわふわした)心の状態で、願いが実現している状況を想像します。このとき、実現したときの素晴らしい気分と、「願いが叶ったんだ」という気分を体験しましょう。

夢見心地で素敵な想像をして、そのまま眠りに落ちていくことで、潜在意識にその印象がしっかり刻まれて実現に導かれます。

似てるかも…?

方法2:祈る

これも眠りと同じように、イスに座ったり、ベッドでリラックスしているときに「願いが実現している」と想像する方法です。

静かな場所や時間を確保してゆったりくつろぎ、願いが実現している状況を想像しながら、その気分を体験します。大切なのは「願いがすでに叶っている」という確信を感じられるように想像をしていくことですね。慣れないうちは少しコツが必要かもしれません。

方法3:人生を書き換える剪定ばさみ

これはネヴィルのもっとも重要な思想かつメソッド

彼はまず「人を赦しましょう」と勧めます。それは「仕返しをやめよう」という意味ではなく、「その人の理想通りになっている」と考えてあげることを指しています。(

※注釈
飛躍しているように感じられるかもしれませんが、ここはかなり大切なポイントです。

彼はキリスト教的世界観に基づいて現実化を根拠づける傾向があるのですが、ここでの罪(sin)の神秘的意味は「的を外すこと」であり、罪=理想から外れている状態であると考えるため、赦し=理想の実現という意味として捉えています。

人生で出会う他者が「理想を実現している」と心の中で思い描いてあげること、それがネヴィルの赦し。そして、人生を書き換える「剪定ばさみ」というのは、まず他者の望ましくない、好ましくないところをイメージの中で剪定し、より理想的なその人を描き直していくプロセスです。

たとえば。お金を貸しても返さないあの人や、せっかく優しくしてあげたのに恩をすっかり忘れてしまっているあの人。

その人たちにどんな仕返しをしてやろうか考えたり、自分の至らなさについて思い悩むのではなく、その人たちの好ましくないところを「こうであれば理想的だ」という風に(イメージの中で)書き換えてしまおうということです。

お金を返さない人はお金に律義な人に、忘恩気味な人は義理堅い人として心の中で描き、その姿を信じてあげることです。このようなプロセスによって、好ましくない人や不快な人を理想通りの人として描いてあげることで、自分の人生にそのような理想が実現していくというのです。

また、この剪定ばさみで自分の一日を書き換えることもできます。一日の終わりに今日あったことを1つ1つ具体的に思い出してみましょう。良かったこともあれば、良くなかったこともあるかもしれません。そして、良くないところが見つかったら、それを理想的な状態に描きなおしていきます。

すべてイメージの中ですべて描きなおしたら、今度は書き換えたその新しい一日を再体験してみます。その素晴らしい一日がすでに実現していると感じていくことが大事ですね。

この本をどう読めばいいか?(まとめ)

「もう君はそこにいる!」は、引き寄せやニューソートに関する核心的な内容が、キリスト教的世界観と潜在意識に基づいて説明されます。

平易な文章で書かれているので、注意深く読み、その含意を見落とさないようにしたいですね。

とくに重要なのが「世界は自分を根源としていて、見えている物事の源は自分自身」というくだり。これは私たちがあたりまえのように刷り込まれている唯物論的世界観とは真逆なので、注意が必要です。「宇宙と地球が誕生し、物質世界があって、そこに生命が生まれ、死んでいく」というのが唯物論的世界観です。

一方ネヴィルは自分が世界の根源であり、見ている世界はすべて自分なのだというものの見方をします(哲学的には観念論に分類されるでしょう)。常識からするとファンタジックにも感じられますが、とにかく自分を中心に据えるものの考え方です。

理想を実現していこう、夢を叶えようとするときはこの自分を中心とした観念論的世界観がものすごく重要かもしれません。そもそも唯物論的世界観は特に楽しいものでもありませんし、人の心を豊かにしてくれるわけでもありません。

物質的制約ばかりで自由もなく、誰かの意見、既存のシステム、前例と過去の事例を根拠にして将来の可能性が否定されてしまうからです(しかもその"否定"は案外脆くて未熟なものばかり)。だったら、自分を中心とした世界観を選び、自分の理想を自由に実現できると信じるほうがずっと優れていると言えないでしょうか。

世界観に関する考察はさておき。本書ではネヴィルの豊かな視点で滋養溢れる現実化の核心が余すところなく描かれています。ここに隠れている含みをすべてご紹介することはできませんでしたが、興味があれば『もう君はそこにいる!』を読んでみて、その価値をぜひ確かめてみてください。

参考

ネヴィル・ゴダード(2016)『もう君はそこにいる!』(新間潤子訳) ヒカルランド.

 

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