【引き寄せの法則の本】ハーネルのザ・マスター・キーを詳しく紹介

2020年1月28日

ザ・マスター・キー

この記事では、チャールズ・ハーネルの「ザ・マスター・キー」の内容を詳しくご紹介してきます!

1912年にチャールズ・ハーネル氏が著した願望実現の方法を説いた本で、刊行されてから全米に瞬く間に知れ渡るも、思想的に合わないということで教会から発禁処分を受け、表舞台から姿を消したいわゆる禁書

ハーネル氏は博識で、砂糖やコーヒーのプランテーションで莫大な富を築いた人であり、マイクロソフトのビル・ゲイツもこの『ザ・マスター・キー』に感化されたとか。

そんな魅力あふれる本書の内容を、世界観・ハーネルの考え方・願望実現法の3つの観点から詳しくご紹介していきます!

読む前の注意!(必読)
『ザ・マスター・キー』は1週ごとにステップを進めていき、24週で完結するような形式をとっているため、一気読みしないでという指定があります。

この記事では内容を要約してご紹介していますので、本が指定する通りに読みたい方はお控えください。

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ザ・マスター・キーの世界観

神秘と女の子

どうして思いが現実化するのか?その説明の仕方は提唱者によって異なります。

一般には潜在意識・引き寄せの法則・神の力などのが代表的な世界観ですが、ハーネルの考え方もチェックしてみましょう。

明確な世界観は決まっていない

本書は明確な世界観が定まっていません。というのも、ハーネル氏は先人たちから様々な影響を受けているため、世界観が統一されていないという欠点があります。そしてその欠点は、同時にメリットでもあります。

様々な言葉で現実化を表現することで読み手側は理解が深まりますし、さまざまな事実を浮き彫りにすることができるからです。世界観の整合性にこだわらないからこそ、実践することに集中できるのもハーネルの魅力だと言えるでしょう。

※世界観について

現実化やニューソートの世界では世界観を統一しないことはよくありあます。

たとえばラルフ・ウォルドー・トラインジョセフ・マーフィーパム・グラウト奥平亜美衣さんなど自分の世界観を掲げながらも「神の力・守護天使・ハイヤーセルフ~」など他の世界観も許容しています。

ハーネルもこれと同じだということですね。

とは言え、一応彼なりの表現方法がありますので、5つほど取り上げてみます。

内面世界のパワー

自分の精神世界・内面世界にこそパワーが存在し、それによってあらゆる問題の解決や叡智が潜んでいると彼は唱えます。(1章7節~8節)

外の世界は内面世界の反映であり、外にあるものは内側から見いだされたものである、という考えるのですが、これはジェームス・アレンに似ています。内面世界と調和し自分の思考をコントロールして経験に影響していく過程を決定できる、と彼は説いています。(1章10節)

潜在意識

自分の深い心の働き=潜在意識によっても説明します。潜在意識は周囲に暗示されやすく、直観的な働きであり、判断のプロセスに関与しないという性質があるというのが彼の見解です。(2章全般)

また、潜在意識を周囲の好ましくない影響から守りながらも、信頼することで無限の能力を手に入れることができると言います。

宇宙エネルギー

動き、光、熱、色などの根源的力を宇宙エネルギーとし、この根源物質に働きかけることによって人生にあらゆる変化を生み出すことができると言います。この思想はウォレス・ワトルズの「形のない物質」に似ています。(14章全般)

ここではスピリチュアルの原則を物質面から説明する際に利用されている概念のようです。

神もしくは宇宙精神

客観的世界は見えざる力によって制御されていて、人々はそれを人格化して神と名付けますが、その本質と原理を指して宇宙精神という表現を用います。そういえば、スウェーデンボルグも神の人格性を否定した先駆者(というか異端者)として知られていますが、それに類似する思想でしょうか。

無限かつ全能である宇宙精神が宇宙すべてに行きわたっていて、個人の持つ潜在意識を超えた巨大な規模の精神を指しています。ロバート・コリアーの超意識や、ユングの集合的無意識を連想させますね。

とにかく、個々人の潜在意識は大規模な宇宙精神と一つである、また自分は宇宙精神の活動する側面であり、宇宙精神とは活動する回路である(20章7節)と述べています。

引き寄せの法則

思考に、対象とかかわるダイナミックな力を与える原理(12章18節)、あるいは習慣・性格・心の傾向などに対応する外的状況や環境、人生経験を招き入れる法則を指して「引き寄せの法則」という言葉を使っています(8章18節)。

私の知る限りでは1900年にウィリアム・W・アトキンソンが提唱している概念であり、本書中でもアトキンソンを引用しているため、その影響かもしれません。

これは愛の別名ともされ、感情は願望であり、願望とは愛であり、愛の染み込んだ思考は無敵であると彼は言います。引き寄せの法則を形成するのは、思考と愛の組み合わせだと理解されています。

 

…少し長くなってしまいましたが、現実化が起きる理由を説明したハーネルの視点をご紹介しました。

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チャールズ・ハーネルの考え方

本を読む

スピリチュアルな話をしたあとですが、ハーネルは合理的に理解しようとする人でもあります。科学に対する理解もあり、また非科学(オカルト)に対する批判なども行っています。全部は取り上げられないので、特徴をいくつか列挙してみましょう。

帰納法を知り、洞察力を鍛えよう

11章・13章では帰納的推理の大切さが強調されます。帰納は、個別具体的な諸事実を比較・検討して法則を導く推論の1つですが、ハーネルは帰納法こそ科学の進歩を導いたと考えていました。ここでは帰納法を称賛して科学の功績を列挙しています。

この帰納法は15章で出てくる洞察力の話と関連がありそうです。洞察力とは、事実や状態を長い目で検討できる能力(同章31節)であり、困難な出来事に遭遇する前に対処する力として機能します。

具体的な諸事実をありのままに見て(帰納法)、そこから何かしらの法則性を導き出す思考の力(洞察力)が私たちにあるのなら、その因果関係が理解できるに違いありません。そうすれば、何の見返りもない回路ではなく、利益をもたらす回路へ導いてくれる(33節)でしょう。

もしある行為を誓ったら、その行為の及ぶところにまで責任を取る心の準備をしなければなりません。(15章29節)

自分の人生に出てきてほしくない精神的、道徳的、身体的な芽を含まないよう、洞察力を鍛えなければなりません。(15章30節)

神秘主義とオカルトに対する批判

降神術、サイキック現象、テレパシー、催眠術などを好ましくないものとして批判します。ハーネルは、それらを「存在しない」とは言いませんが、有害であり無価値であると強調するところが特徴です(12章)。

あくまでハーネルが支持するのは、思考の力を愛の力として正しく活用し、願望を実現していくことにあります。

チャンスは誰にでもある

人間の思考は創造的な思考と否定的な思考があり、私たちはそのどちらかだ、とハーネルは考えます。進歩を見据えて日夜励む人たちもいれば、先例ばかりを気にして、後戻りすることを好む人たちもいるわけですが、平等の実現には私たちは前に進まなければならないと言います。

任意の不平等な規範に認可と力を与えるのは、立ち止まろうとする試みなのです。

21章22節

一部の特権階級だけが神に選ばれて特権を授けられているのではありません。だれにでも平等に力があることを自覚し、自分の望むものを引き出すことができることを受け入れるべきであり、そのためには変化が必要である、そんなメッセージが含まれているのでしょう。

ザ・マスター・キーの願望実現法

花の名は

ハーネルはイメージ能力・注意力を重視します。本書では1週ごとのエクササイズ形式になっているのですが、願望実現に関係ありそうなところをいくつかピックアップしてみましょう。

理想の光景を思い浮かべる

楽しい連想ができそうな場所をまず思い浮かべます。そして、建物、地面、木々、友人、群衆などを鮮明に思い浮かべていきます(5章29節)。集中したいと思う光景がすぐに表れなくても落ち込まなくてOK。持続していけばできるようになるでしょう。

注意力を養う

10分間、人物の顔を映した一枚の写真をじっくり眺め、相貌、表情、服装、髪型などを脳裏に焼き付け、目を閉じ、イメージの中で再現します(6章24節)。

このようなイメージ能力の必要性とハーネルは説きます。

友人を思い描く

友人に最後にあったときのことを詳細に思い出します。交わした会話、友人の顔を思い出していきます(7章31節)。そして、お互いの興味や関心のあるテーマについて、イメージの中で友人に語り掛けてください。もっとわくわくするような話を語ってやるときの友人の表情にも注目してみましょう。

このようなエクササイズを繰り返しながら、想像力を鍛え上げていきます。

線を引く

壁が見えるところに適腰掛け、イメージの中で壁に黒の水平線を思い描きます(10章24節)。それが壁に描かれているように、はっきり見る努力をします。次に、水平線の両端から、同じ長さの垂直線を2本描いて、その先端を直線で結んで、正方形にします。

その正方形をじっくり見つめながら、さらに正方形に内接する円を描く…といったプロセスをイメージ。……この図形イメージについてはまだ続きがありますが、話が長くなりそうなので割愛します。

 

このようにして、イメージ能力を基礎から育てていくような訓練を通して、イメージ力を高めていくのは興味深いですね。現実化におけるビジュアラリゼーション(視覚化)の役割はものすごく重要なので、苦手な方はぜひチャレンジしてみてくださいね。

この本をどう読めばよいか(まとめ)

ハーネルは、スピリチュアリティと合理的な思考をバランスよく兼ね備えた考え方を提供してくれます。特定の考え方にこだわることなく、さまざまな観点をサラダボウル的に詰め込んだ、楽しい一冊になっていますね。

一方で、ざっと読み通してしまうと、全体的なまとまりのなさ、科学の援用と神秘的表現が交じり合っていて、論旨をつかみにくいように感じられます。

ただし、冒頭でも言いましたが、本書は1週形式で進めていき、24週間で完了するステップ形式を意図して書かれてあります。実践する際には1章ごと進めながらそのつどの理解するわけですから、この内容にしたのはハーネルなりの意図がありそうですね。

イメージ能力を高めながら、願望実現したい人に本書はオススメですよ。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

参考文献

チャールズ・F・ハアネル(2012)『ザ・マスター・キー』(菅靖彦訳)河出書房新社.

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