【引き寄せの法則の本】ワトルズの『確実に金持ちになる引き寄せの法則』の内容を詳しく紹介!

2019年6月21日

確実に金持ちになる引き寄せの法則

ウォレス・ワトルズ(1860-1911)は、『確実に金持ちになる「引き寄せの法則」』(三笠書房)の著者であり、ジェームズ・アレンと並び称される成功哲学の祖。

原書 " The science of getting rich” はいまでも読み継がれる名著で、引き寄せの法則のロンダ・バーンもこの本に感化されたとか。

確実に金持ちになる「引き寄せの法則」というのはいかにも俗っぽいタイトルで一見シンプルな内容になっていますが、深読みする価値がある貴重な内容がふんだんに詰まっています!

今回は、本書の内容を詳しくご紹介していきましょう。お金持ちだけではなくて、自分の理想や願望を持つ方なら誰でも必見!今回はワトルズの世界観・考え方・方法・読み方という4点からご紹介していきたいと思います。

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ワトルズの引き寄せの考え方

形のない物質

ワトルズは引き寄せ(現実化)が起こる理由を、「形のない物質」(Formless Stuff)によって説明します。

宇宙に存在するすべてのものは、「形のない物質」によってできていて、人の思考やイメージはこの「形のない物質」に働きかける力があり、だからこそ思い描いたものを手にすることができる、というのが彼の世界観です。

形のない物質ってなに?

「形のない物質」とは、現実化を引き起こす一元論的世界観における根本的物質として表現されていて、次のような6つの性質を持つと彼は考えていました。

  • 形のない物質によって万物は形づくられている
  • 形のない物質は無限に存在している
  • 形のない物質は必ず人類の要求に答えてくれる
  • 形のない物質は知性がある
  • 形のない物質は繁栄を望んでいる
  • 形のない物質は思考を通して現実化することができる

人類の味方であり、知性を持ち、繁栄を望んでくれる素晴らしい物質が無限に存在していて、思考を通してそれらに働きかけるだけで富を創造していくことができるというリソースを想定するわけです。

自分が思考やイメージを通して、十分・十二分な富をつくり出すことができるから誰かが自分よりお金持ちだったとしても、そのことを気に病む必要はありません。それは無限にあるから枯渇することもないため、有限なリソースをめぐって争う必要すらありません

合理性を重視するのがワトルズ流

さて、上で述べてきたようなワトルズの世界観を一言でまとめるならこうなります。

  • 万物はただ1つの物質から作られていて、知性を持ち、人類の繁栄を望んでいる。そして思考を通して、それを現実化することができる。

彼の思想は一見するとファンタジックに思われる気がします。受け入れることができれば、彼の提供するあらゆる方法が利用できるのですが、『形のない物質』という1点は人によっては抵抗があるかもしれません。

しかし彼の考え方は合理的なものが多いので、ある程度読み進めていけば、あまり抵抗なく受け入れられると思います。

たとえば思考やイメージが形になると言っても、魔法のようにそれが実現するわけではありません。物事の実現は、既存の成立しうるルートを介して実現します。立派な樫の木ができあがるまでには、まずはどんぐりから始まるのだという示唆は重要です。次のような表現があります。

山脈に埋まった金(gold)が、自らひょっこり地上に出てきて純度を高め、金貨に変わってポケットを目指してコロコロ道を転がってくるわけではありません。

本書p.96

彼は、この法則を科学的な法則と捉えているため、オカルトや神秘主義を批判する一節もあります。

オカルトや神秘主義に頼って、自分の手の届かない人やモノに働きかけようとするのも論外です。時間の無駄ですし、正常な思考力が損なわれます。

p.100

さて、本書は読んでいくと現代に通じる先見的な思想がちらちらと見え隠れしています。100年前のものもとは思えない時代を先取りした考え方にも注目してみたいので、まずはワトルズの考え方を2つほどご紹介しておきましょう。

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お金持ちになるための抵抗を外そう

お金持ちになれるかな?

お金持ちになるということに対する抵抗を外してくれるような考え方を幾つか提供してくれます。

お金持ちになることは卑しいこと(悪いこと)ではないのか?

金持ちを悪・汚らわしいことと捉えたり、金を持つことに罪悪感を感じる考え方はいまだに根強くありますが、彼はそれを否定します。

人生における成功は「なりたいものになること」であり、その過程では精神や知性を高め、肉体を謳歌することになるはず。精神や知性や肉体が十分に満たされるためには当然お金を持っておく(経済的に十分である)ことが必要だというのが彼の考え方です。

人に生きる権利があることは、金持ちになる権利があるということと同じであり、金持ちなる引き寄せの法則は、人間としてあらゆる成長のための基盤。金持ちになりたいと思うことはごくまっとうな思いであり、決して悪いことではないと後押ししてくれます。

私が金持ちになれるような気がしない・・・

そう考えてしまう人も多いですよね。学歴や才能や環境に恵まれていないから金持ちになれない……でも、金持ちになれるかどうかとは何の関係もないのだと彼は言います。

  • 金持ちになれるかは環境で決まるわけではない
  • 特別な才能が必要なわけでもない
  • 貯蓄や倹約をしても金持ちになれるわけではない
  • 貧しいのは豊かさに限りがあるからではない

富は無限にあり、自分自身で創造することができ、そのときただ自分の理想を思い描ければそれで十分で、育った環境も、コネの有無も、才能も豊かになることと関係がありません。

コネがあっても活かせない人もいれば、才能があっても認められない人もいます。コネも才能もないのになぜか成功している人がいて首をかしげることもあるかもしれませんが、彼らの存在は自分の成功を保証し裏付けてくれる一つの証拠かもしれません。

考え方② 競争は不要

チェスとポーン

ワトルズは、富を得るためには形のない物質に働きかけて創造することを説きます。だからこそ、他人と富(リソース)をめぐって争うことが無意味なことである、とたしなめるくだりがたくさんあります。

競争心は捨ててください。…創造されたものを競争で奪う必要はありません。

p.47

あなたは創造するために生まれたのです。競争をするためではありません。

p.48

競争で富を得た富豪は先史時代の恐竜のようなものです。

p.49

現代のビジネス界隈では、企業が他社との差別化や競争にばかり没頭していて、お客を見ていないとか、創造性が足りないと言って顧みるような記事がときどき出回りますが、現代ではまだ競争し続けるレベルにとどまっていて、真に『創造する』レベルに到達していないのかもしれません。

人と争うことなく、創造することで金持ちになれるのだから、常に自分の実現したい豊かさに目を向けていればよくて、豊かになるということは品位を高めること、競争して富もうとすることは品位を下げてしまうことだと、ワトルズは痛烈に批判しています。

私たちはついつい他者を意識してそれよりももっと優れようと努力しますが、自分が何を目指しているのかを忘れてそれに明け暮れてしまえば、競争自体が目的になってしまいます。比較することはいったん脇に置いておいて、自分の願望を夢見て追求するほうがずっとスマートですし、なにより幸せでしょうね。

富を引き寄せる方法

ありあまる富

ウォレス・ワトルズによる本書は、ハウトゥ本のように親切に方法が掲載されているわけではありません。ですが、彼の考え方を方法としてまとめるなら、だいたい次の3つになるでしょう。

イメージを行う(p.68~)

イメージを使って思い描く際には、とにかくすでに実現している状態を具体的に描く必要があります。その豊かさに囲まれている状態を明確に想像して、そのイメージをしっかり心に刻み付け、さらには日常生活の中のすきまの時間を活用して、イメージの取り組むことも勧めています。

イメージは実現するのだという強い「決意」、そしてすでに自分のものであるという「信念」が大切であり、これらの有無が、成功者と夢想家を分ける境目だというのが彼の考え方ですね。このあたりは最近の引き寄せとは違って、男性的な考え方ではないかと思います。

話がそれてしまいましたが、ともかくワトルズは「決意し、すでに実現しているかのように具体的に描いて実現を目指そう」というところがだいたいのポイントになります。

意志を使う(p.76)

ワトルズは「意志」という言葉を2つの意味で使っているようです。1つ目は、正しいものに注意を払う意識的努力を指しています。たとえば、不快なものに目を向けてそれについて考えてしまったり、夢の実現とは真逆のことを考えていれば、好ましい結果は得られません。それを意志によって、豊かなものや価値あるものに目を向け直す必要があります。

また、もう一つは強制させる力のことを意志と呼んでいます。意志は他者に向けてはならない。誰かを強制させるために使ってはいけない、自分を他人に押し付ける権利はないからである、意志を外に向けて人やモノを動かそうと考えるのではなく、意志は自分の内側に向ければ最大限の力を発揮できる、と教えてくれます。

行動することは大切・現在の環境から始める(p.95~)

何かを創造したいということを「形のない物質」に投影したら(思い描いたなら)待っているだけではダメだというのがワトルズ流。最近の引き寄せでは「無行動・無努力」が強調されますが、この点は明確に異なる点でしょう。

ですが、ワトルズの言う「行動」という意味は通常の意味ではありません。「新しい何かを始めて努力しよう!」とかいうふつうの話ではなく、「今ある環境や仕事に全力を注ぎなさい」ということ。

自分は過去にも未来にもいなくて、ただ現在に居る。だからこの現在の環境で最善を尽くすことが、もっといい環境に移れるためのポイントです。

環境からの働きかけや物事の流れの変化が起きる契機を得るためにも、とにかく理想を描きながらも今いる場所で最善を尽くすこと、それが状況変化のカギになる、というアイデアなわけですが、理屈抜きに妙な説得力がありますね。遠く離れたところ(理想)に影響を及ぼすことはできない。つねに、変化の起点は現在(現実)にある、ということなのでしょうか?興味深いですね。

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この本をどう読めばいいか?(まとめ)

100年前のニューソート書でありながら「誰にでも可能性がある」「願えば叶う」「競争は要らない」という引き寄せの基本的な性質を備えています。お金持ちになりたいという願望でなくても、皆さん自身のあらゆる願望にも応用できる考え方ですので、うまく読み替えていきたいですね。

「形のない物質」というものを想定して、引き寄せ・現実化を試みるのもなかなか楽しそうですよね。引き寄せの本のスピリチュアルな部分・疑似科学な部分・ファンタジーな部分は、深刻に受け止める必要も生真面目に批判する必要もありません。

好きなものを選べばOKで、合理的に考えるのが好きな方はそれを取り外して考えても問題はありません。大切なのは実践することなので、思想の背景(世界観)部分は「そうなんだ」くらいに受け止めておくのがいいですね。

ワトルズはよくある考え方の間違いを訂正してくれます。自分自身の考えというものは、日々の捉えるものを変え、選択を変え、大きく運命や人生を変える力を持っているのに、なかなか世間はそれを教えてくれません。

自分なりの成功へ導く具体的なものの考え方を提供してくれる場所や機会はまだまだ限定的ですから、こういう考え方を通して自分の理想にたどり着きたいですね。

参考

ウォレス・ワトルズ(2008)『確実に金持ちになる 引き寄せの法則』(川島和正監訳) 三笠書房.

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