【書籍紹介】引き寄せの名著!悟りのシンクロニシティの内容を詳しく!

2019年11月29日

『悟りのシンクロニシティ 内なる引き寄せの法則』(ヒカルランド)

引き寄せの法則 と 悟り(瞑想) の関係が述べたられた、きわめて価値のある良書。

引き寄せといえば、欲しいと思ったものを何で手に入れようとするものだと思われがちですが、「本当に自分が望んでいることはことなんだろう?」と、何を望んでいるのかをはっきりさせようとするところが最大の魅力。

瞑想を通じて内面の深いところに繋がった状態で、叶えて幸福になれる方法と思想を実践的に説いています。

今回は、この幸福な願望実現法を余すところなく書き記した『悟りのシンクロニシティ』の世界観・心のしくみ・実践方法の3つの切り口から詳しくご紹介していきたいと思います!

スポンサーリンク

『悟りのシンクロニシティ』の世界観とは?

「内面深くから望んだことを叶えて幸福な願望実現しよう」というのが本書の世界観。

引き寄せの法則では気分・感情・思考をコントロールすることで人生を創り上げようとします。

しかし手に入れたのになぜか満足できない、そもそも望んでいるのかどうかもよくわからない、というのは引き寄せ実践者にありがちです。

この本の世界観を理解するために、「間違った願いに人生を翻弄された女性」のお話からご紹介します。

結婚相手を引き寄せるのに失敗した女性

引き寄せ 失敗

付き合う相手を何度変えても満足できずに結婚にできなかった女性がいました。

子どものころから「将来いいお嫁さんになる」と周囲からの評価を得られていた少女もやがては結婚を意識する年頃になり、ロンダバーンの『ザ・シークレット』に影響され、最高の結婚相手を引き寄せようと心に決めます。

安定した生活を与えてくれる頼りがいのある男性を求めて銀行マンや弁護士の卵である元・同級生と付き合ってみたりと最初はうまくのですが、自分が本当に幸せになれるのか次第に不安になって、結局別れてしまいます。

パートナーを選べない理由は"本心ではなかった“から

引き寄せ 嘘 本心

この女性が本書の著者(リーラたち)のところを訪れ、内面を探るよう手伝ってもらうようになったころ。彼女は自分が固く抱いていた結婚観に思い当たります。

「将来結婚するなら、真面目で安定した生活を保障してくれて、自分と子供の面倒を見てくれるやさしい人がいい」

しかしこの考えは彼女の本心ではなく、母親の考えを取り入れていただけのものでした。彼女にとっては「喜びや笑いを分かち合い、少しは冒険することができる関係」こそ、自分が望んでいるものだと気づいたのです。

ニセの価値観で引き寄せようとしていない?

組織

本心とは異なる価値観・アイデンティティ・信念を「にせの中心」と呼んでいます。人は、他人から刷り込まれた考えを簡単に信じ込み、表面的な衝動に従って「にせの中心」を創り上げてしまうのです。

親から「もっと活発で元気にしなさい。そうすれば褒めらていろんなことがうまくいく」とアドバイスされたら、その子は信じるでしょう。やがて元気でなければならないと思い込み、無理にでもそのように振舞うかもしれません。

だれかに嫌われることを恐れ、期待に応えることができず自分は無能な人間だと信じている人もいるでしょう。どこの大学出身だとか、医師や弁護士であるかどうかが重要であるとか、そういうものが自分の価値を決めていると信じる人もいるかもしれません。

そのようなにせの価値基準に従って自分の人生を創ろうとすれば、何かを手に入れられても、満足することはできなくなるのです。

引き寄せるなら、内面に根差した願望を

『悟りのシンクロニシティ』が大切にしているのは「自分の内面に深く根差して、願いを叶えること」です。

叶うかどうかばかりにとらわれがちですが、そもそも本当にそれを望んでいるのかをきちんと考える機会は少ないもの。真の満足や幸福というのはより内面的です。愛・信頼・自信・自由・調和・勇気・誠実さなど、深い内面的性質(本質)こそ、自分を深く満足させてくれるのです。

本書で言われる悟りとは、瞑想を通じて表層的なマインドを鎮め、内面的性質(本質)やスペース(空間)と繋がること。内的にセンタリングされた状態=本来の自分に繋がっている状態――それこそ幸福な引き寄せを実現します。

そもそも心の深いところと繋がるとか、本質と繋がるとか、センタリングするとはどのようなことなのでしょう?簡単に説明してみます。

スポンサーリンク

心のしくみについて知っておこう

心の深いところと繋がっている状態で引き寄せの法則を「内なる引き寄せの法則」と本書では呼んでいます。

理解を助けてくれる心の構造とついてご紹介しましょう。

心のしくみ「意識の多重構造マップ」とは

引き寄せの法則 瞑想

心を構造として捉えるとき、本書はそれを「意識の多重構造マップ(コンシャスネスマップ)」と呼びます。

上図のように「外側のサークル」と「内側のサークル」に大きく分けます。外側は、身体・思考・パーソナリティ・感情などのこと。また内側は才能や強み、"本質"、"中心"と言ったもの。

自分がこのマップ上の主にどこで過ごしているのかで人生の充実度が変わるのです。

詳しく見ていきましょう。

外側のサークル:身体・思考・パーソナリティ・感情

自分について、意識しやすい領域が外側のサークルです。

「サラリーマン」「学生」「母親」のような社会的な属性や、趣味、政治的関心、行動の方針も外的なものです。

また人格(パーソナリティ)は、ユーモアがある、仕事ができる、といった自分の性質。

感情は情熱や幸せのようなポジティブなものや、恐怖・不安・怒りのようなネガティブなものも含みます。

もし私たちが、
「長男(長女)としての責任がある」
「私はただのOL(サラリーマン)だから」
「この憎しみは決して消えない」

こういう考え方や、憎しみ・怒り・恐怖などを自分そのものと混同すれば、葛藤と苦悩を生じます。

「責任を押し付けられている気がする」
「私はみじめな人間だ」
「許せない思いに囚われて苦しい」

※[参考]エックハルト・トール『ニューアース』の内容をざっくり解説!

外側のサークルには常に異なった衝動や欲望があり、考えや感情への囚われれば、それと矛盾するものに苦しめられてしまうのです。

(人は)ときには社交的になり人と交流したいと思い、ときにはひとりになりたくなるものです。(それと同様に)外側のサークルの層だけで生きていると、何をどのように決めたとしても、自分の中の別の一部にとっては間違った決定になります。

『悟りのシンクロニシティ』p.138 刪修

では一方で内側のサークルで生きるとは一体どのようなものなのか、見ていきましょう。

内側のサークル①:才能と強み

内側のサークルとは、自分について自覚しにくい領域を指します。

たとえば強み。後天的に獲得した技術や知識とは異なり、もって生まれた性質(p.247)とされます。たとえば会計士が特定の会計ソフトを使うことができるのは技術や知識ですが、一方で数字を扱う力、細部に注意を払う力、抽象的・論理的に思考する力などが強みです。

仕事でも日常生活でも、何かを取り組んでいて自分の強みを発揮しているときは、力強く感じ楽しんで動けます(p.267)。逆に弱弱しく、疲れやストレスを感じやすいとしたら、その活動に必要な強みを欠いている(=弱み)だと、本書では捉えます。

自分にとって価値ある仕事を探そうとしているとき、良い人間関係を築こうとするときには、自分の強みがなんであるのかを把握しておくことで、より充実した仕事や人間関係を築くことができるでしょう(p.268)。

内側のサークル②:本質

ここでいう本質とは私たちの内側にすでに存在している性質(p.209)を指します。もう少しかみ砕くと精神的な性質のことであり、愛・信頼・勇気・自尊心・誠実さなどを指します。

努力して獲得するものではなく、ただ内側にあるその質に注意を向けて感じ取ることができれば、私たちはそれだけで満ち足りることができるでしょう。この本質を引き寄せ(≒シンクロニシティ)の基準にしよう、というのがこの本の重要なポイントです。

もし愛という性質(本質)を内側に感じられないと、それを恋愛や人間関係に求めるでしょう。尊敬の念を自分の内に感じられないと、他者からの敬意や承認を求め始めるかもしれません。そうではなくて、本質を先に自分の内側に発見すればそれだけで満ち足りることができるのです。

内側のサークル③:中心

本質よりもさらに奥にある中心、あるいは空間(スペース)と呼ばれるものがあります(p.150)。

瞑想者なら理解できると思うのですが、思考が止み、沈黙のなかに安らいでいるなら、あらゆる欲望や"もがき"から自由です。この中心は、あたかも何もない空間(スペース)であるように感じられます。

瞑想を通じて、この中心(≒空間)と繋がっているのなら、どんなときもやすらぎとくつろぎを得られ、孤立感や分裂・対立・葛藤などから解放され、自分は完全であり、もっと大きなものとの一体感を感じることになるでしょう。神秘的な体験とさえ言えます。

 

さて、私たちが幸福に生き、願望を実現しようとするなら、何よりも内側のサークルに繋がっておくことが重要なこと。それを手助けしてくれるのが瞑想であり、とくに胸(ハート)を意識することはその入り口になる、と繰り返されています。

この内側のサークルで生き、ハートと繋がるための瞑想法が本書では紹介されています。これを最後にチェックしてみましょう。

※本書とOSHO(ラジニーシ)について
この本の著者たちはバグワン・ラジニーシ(OSHO)に師事していたようですね。

※[関連]ネガティブ感情を止める!OSHOと"気づき"の力

瞑想状態を維持しようとするとき、「心を空じておく」「今今でやっていく」「今この瞬間に気づく」というのはよく使われる表現ですが、それを「センタリングする」と見事に表現していたのはラジニーシでした(興味のある方はYoutubeでOSHOと検索してみてください)

そして、そのセンタリング=自分の中心にとどまっているということ、その中心を指して「スペース」と、ここでは呼んでいるようです。

ハート瞑想法~自分の強み・本質・中心と繋がる

内的にセンタリングされた状態で、真の願望を見出して叶える(引き寄せる)ために必要なのもの、それは瞑想

やり方はシンプルで、ただ胸(心臓)を意識しながら、呼吸のやさしいリズムを感じ続けるだけ。ここでは、このハート瞑想の実践法を解説します。

瞑想と"ハート"の関係

ハート 瞑想

瞑想とは、手短に言えば「今この瞬間にいる」「この一瞬の現在に気づいている」こと。雑念が湧いて「いま、ここ」から意識がそれるたびに呼吸に意識を戻すことが瞑想です。

>>瞑想のやり方・方法のまとめ

本書のハート瞑想では、ハート(胸・心臓)の感覚に意識を向けます。こうすることで、その愛に満ちた雰囲気を感じられるようになり、今この瞬間を心地よく、魅力的に感じられるようになるのです。

ハートに意識を向けている間は、批判したり、判断したりすることがないので、心が乱れてしまうようなことが頭をよぎっても、ただ受け入れて包み込むことができます。

ハート瞑想のやり方

初心者 瞑想

2~3分程度あれば実践できるハート瞑想ですが、やり方は次の4つにまとめられます。

  • 胸の中央に手を置きます。ただ、胸の真ん中に手を休め、この瞬間にもハートを感じます。
  • 胸の上に手を休め、手の温かさ、あるいはひんやりした感触を感じましょう。
  • 何度か深い呼吸をしましょう。息を吸い込むと胸が広がり、息を吐くと体が緩むのを感じます。
  • 手が内側へと溶けていくのを感じます。ハートの中、深くへと触れながら。どんな感じがするでしょう?

わざわざ瞑想の時間を割かなくてもかまいません。一人になれる時間があれば、床に座っても、イスに寄りかかってでも、寛いでハートにふれ、深く溶け込んでいくことを感じていきます。

この実践を通して心を静め、自分の内側に安らぐ感覚を得られるようになれば「内面に根差した願望」を見つけやすくなります。信頼・愛情・勇気・優美さ・真実など、自分にとって重要な本質が何かを探り、それを基準に自分の本当の願望を見出せるようになるでしょう。

まとめ(この本の読み方について)

悟りのシンクロニシティ』は情報量が多く、多くの示唆を与えてくれる優れた本でした。

この記事ではその内容のごく一部を紹介しただけですが、最後にどうしても伝えておきたい内容がひとつあります。それが、

ゾルバ・ザ・ブッダ、で生きよう。

ということ。本書では『その男、ゾルバ』のように外の世界を奔放に生きることと、ブッダのように内面を深く観じて幸福に生きること、その両方ともが大切だというのが繰り返し主張されます。

世間や物質世界を切り離して内に閉じこもるのではなくて、外側の世界と自分の内面をともに楽しんで生きるのが大切だという考え方は、現代人にとっては受け入れやすいですよね。

悟りのシンクロニシティ』では引き寄せの法則を支持していて、自分の望みを叶えることを肯定しているのですが、「表面的な欲望や自分の内面に根差していない願望実現は、自分の幸福には繋がらないよ」という一歩踏み込んだ引き寄せ観を提示しているのが素晴らしいのです。

今回は字数の関係で「5つの鍵(キー)」とか「クリエイティブプロジェクト」「手放しの方法」について触れられませんでしたが、本当に魅力的な内容が詰まった良書ですので、少しでも面白いなと思った方はぜひ手に取ってみてくださいね。オススメします!

 参考

リーラ・ラブガーデンほか(2013)「悟りのシンクロニシティ 内なる引き寄せの法則」(市場義人訳)ヒカルランド.

スポンサーリンク