【引き寄せの法則】「思えば叶う」を批判している鈴木さんに反論してみた

2019年6月19日

呪い

引き寄せの法則や"思えば叶う"を批判する……?許さないぞ、絶対にだ。

そんな気持ちにさせられたのがBusiness Journalの記事

2014年の古めの記事ですが、鈴木領一というビジネス・コーチが『自己啓発難民を量産する「思えば叶う」の欺瞞』などという記事を書いたのを読んで、私はおこでした。「ダメだ……穏やかになろう」という自制心がなければ、キラウウェア火山が爆発しているところでした。

あんまりにもモノを考えてない鈴木さん。軽くて薄い言葉で「思えば叶う」を否定するのはちょっと待って?ビジネス・コーチだかグッチだか知りませんが、私もそろそろ本気出す――そんな衝動に駆られてこの記事が仕上がった次第です。

今回は、この挑発的なBiz Journalの記事を紹介し、ささやかな反対意見・賛成意見などを話してみたいと思います。いざ!

※なんでそんなに怒ってるの?
大丈夫です。そんなに怒ってないです。

でも当ブログ(ココブロ)は、主にニューソート・引き寄せの法則を取り扱い、日々自分の望みを見つめる人に役立つ情報を提供したいと考えています。

「思えば叶う」「願えば叶う」を真面目に考えているわけで、それをサクッと切り捨てられると見過ごせません。私は言いたいのです。「鈴木さん、ちゃんと考えた?」って。せっかくなので記事にでもしてみるかと思って、さくさく書いてみた次第です。

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引き寄せを批判するBiz Journal記事

批判する人

引き寄せの法則や思えば叶う(願えば叶う)を批判する鈴木さん。なにをぺろぺろ言っていやがるんだ…?

話が長いので記事全体の半分を対象に、手短に要約しました。以下のようになります。

■自己啓発難民を量産する「思えば叶う」の欺瞞 嘘まみれの成功者達の物語,ノウハウの毒■

①私(鈴木さん)はビジネスコーチをやっているが「10年セミナーで勉強したけど、何も実現しない。自分にふさわしい夢が何かもわからない。どうすればいいですか?」という質問を最近よく受ける。

②これがいわゆる自己啓発難民だ。ニューソートで言われるような「夢を心に描けば現実になる」という成功哲学をベースにしたものだが、そもそも心に描くだけでは実現しない

③私は20年で1000人の成功者に取材しているが、マインド万能論を信じたくなる理由は2つあると考える。それが「後知恵バイアス」「ドミナントストーリー」だ。いずれも起こった出来事を都合よく解釈したり、ストーリーを語る心理だ。

④しかし、現実は行動することで成功者になるのだ。夢を語る人間には3種類いて「現状から逃げるための夢」を語る逃避タイプ、「漠然と夢を抱き自己啓発に煽られて夢見る」錯覚タイプ、「ひとつのことに頭がいっぱいで行動せずにはいられない」恋愛タイプ。真に成功するのは恋愛タイプだけだ。

(先頭の番号や太字は、当ブログによる便宜的なものです)

↓詳しくはこちら

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①その人は救ってあげて!

不快な感情

ビジネスコーチをやっているが「10年セミナーで勉強したけど、何も実現しない。自分にふさわしい夢が何かもわからない。どうすればいいですか?」という質問を最近よく受ける。

冒頭の相談者はさっそく「自分にふさわしい夢が何かもわからない」と言っています。

ここから鈴木さんは、"マインド万能論"を批判し、「行動が大事だぜ」とか言って意気揚々と自己流の類型論を持ち出してくるわけですが、ちょっと待ってください。冒頭のその相談者は行動するべきではありません。

理由は単純。『自分の価値が定まっていないから。』

そのまま行動すれば、中途で混乱し挫折します。万一努力やら行動やらで結果として何かを成し遂げたとしても満足を得ることもできないばかりか、得たものの規模に応じて人生に混乱を来すことになりかねません。↓

冒頭の相談者は「まだマインドに問題を抱えている」のであり、それを解決する必要があります。夢を持ち、自分がやりたいこと、やるべきことを明確に定めてから、少なくとも進む方向を明らかにしてからにすべきであり、行動はそれに伴う結果であればよいのです。

行動は不要だ、と言っているのではありません。しかし、ビジネス界隈の人たちは行動を信仰しすぎではないですか?「行動を崇拝しろ!努力が神だ!」そうやってマインドを軽視すれば、その結果行動の目的が分からなくなる本末転倒を生み出すことになるのです。

②悪いのはセミナーでしょ?

偽ミナー

これがいわゆる自己啓発難民だ。ニューソートで言われるような「夢を心に描けば現実になる」という成功哲学をベースにしたものだが、そもそも心に描くだけでは実現しない。

ダウト。

そもそも自己啓発難民なんて存在しません。存在しているのは、『自己啓発セミナー難民』では?鈴木さんは間違いなくニューソート(引き寄せ)という思想と、できの良くない自己啓発セミナーを混同しています。

前者は思想であり、後者は人間の集まりです。盲人が盲人を導くのはいつも後者であり、それゆえにどこにもたどり着けない”自己啓発難民”とやらを生み出すことになるのです。思想に責任があるのではなく、人を救えないセミナーの質の低さに問題があるのです。

考えてみてください。

現代医学がいかにまともでも、病院で不祥事が頻発すれば「医学ってヤバいな」と思われるかもしれません。それは病院の運用に問題があるのであって、医学が悪いのではありません。目も当てられない宗教者・組織がいかに多くても、宗教それ自体は(だいたい)ピュアなのです。

このすり替えが行われてはなりません。私は下記記事内で「セミナーって要らなくない?」と言ってのけ、同時に過去セミナー等の"いいお客さん"だったわけですが、まあセミナーなんか行かなくていいのです。経験者は語るのです。

③その科学は手品でしょ?

手品する人

私は20年で1000人の成功者に取材しているが、マインド万能論を信じたくなる理由は2つあると考える。それが「後知恵バイアス」「ドミナントストーリー」だ。いずれも起こった出来事を都合よく解釈したり、ストーリーを語る心理だ。

鈴木さんの言うところの「後知恵バイアス」と「ドミナントストーリー」のような心理学的説明は、ハッタリ以外の何物でもないことを先に指摘しておきます。

心理学は便利な概念が豊富で、適当にいくつかの概念を援用すれば、一見合理的な説明づけが可能になります。しかしそれは科学ではなく、疑似科学ですらなく、手品でしかないということをまずは知らなけばなりません。

重要
  • 血液型占いを信じる人間心理を、自己成就予言とバーナム効果で説明してもただの手品であり、それは科学ではありません。
  • 胸のドキドキ感を、つり橋効果やストックホルム症候群で説明してもただの手品であり、それは科学ではありません。

血液型占いを信じるという態度が、実は過去の恋人との思い出にすがっていただけ、という事例の女性がいたとしたらそれはどう説明するのですか?胸のドキドキ感がただの不整脈の兆候だったら、どんな言い訳をしてくれるのでしょうね?

特定の心理現象を記述することと解釈することの違いも分かっていないからこういう恥ずかしいことを言えるわけです。胸のドキドキが"~~効果"であって不整脈でないとなぜ断定できるのですか?あなたは神か?ラプラスの悪魔か?

私たちは覚えておきたいのです。たとえ帰納され法則化された心理学諸概念であっても、検証なしで任意に演繹するときにはいつでも間違っているということを。いいですか?『鈴木さんの心理を心理学的に説明するなら』――確証バイアスとハロー効果があれば十分なのです。

このような心理学の権威を勝手に持ち出すのは誰であれそろそろやめるべきです。

疑似科学という言葉の意味を知っていますか?科学を騙る、科学でないヤツらはヤバイんだぞ――そういう警句なのです。

引き寄せを批判する鈴木さんは悪い人なの?

どろぼう

いいえ、悪い人ではありません。

きっといい人です。

私が黙って”許容し可能にし”ていれば一文字も書く必要がなかったのに、新しい記事のネタ探しに夜の暴走テンションが加わってこんなことをグチグチと書いているのです。

ごめんね。鈴木さん。

ところで、鈴木さんはいいことを3つくらい言いました。彼の書いた文章を本文から抜粋して拝読しましょう。

成功は偶然の集積である

ビジネスの成功は、かなりの部分が偶然で成り立っている。たまたま時期が良かった、たまたま良い人と巡り会った、たまたま商品が当たった、ということの集積でビジネスが大きく成功するケースのほうが多いのである。

ここは極めて重要です。ビジネスに限らず、何かしらの成功には、必ず降ってわいたような幸運が付いて回るもの。このような偶然の出会いをシンクロニシティとかセレンディピティとか表現します。

偶然か必然について、込み入った議論は用をなしませんが、このような現象が起きうることは経験上の真実であり、鈴木さんもそれは認めるところでもあります。そして、引き寄せの法則の醍醐味であり神秘の核たる部分がまさにこの「偶然の一致」であると、私は考えています。

神秘とは、「知られていない、神々しく感じられる事態」であり、かくも美しく喜ばしいものではありますが、それ以上考えるのはぜひ控えておきましょう。そのまま行けば神秘主義に陥るか、反発して合理主義をこじらせるかのいずれかになるからです。

マインド万能論について

筆者も全否定する立場ではないが、しかし「マインド万能論」的な行き過ぎた考えには賛同できない。

Yes, 鈴木さん。マインドの力を信じることは大切ですが、行き過ぎることで助かった命が失われてしまった著名人の話を、誰もが聞いたことがあるかもしれません。●●ストーンであれ、ある種の東洋医学であれ、マインドに働きかけて「マインドパワー!」とかいうやつです。

まあ、それも悪くはありません。私たちは本気を出せば山を動かし、いちじくを枯らし、盲人を癒し、湖を歩けるようになるのかもしれません。ですがその自信がない限り、この愛すべき、再現性のある医学や諸科学を頼っていいはずです。

ハリポタでは『ルーモス』と言ったらライトが付きますが、そんなことはAndroidでもできます(現在はできません)。爆発系呪文は敵を粉砕しますが、それよりAmazonの1-click注文は私たちの財布をコナゴナにします。条件づけられたネズミみたくポチポチして、明日もクロネコさんとおしゃべりするのです。

世の諸科学と多くの人々の努力の上に自分たちの平和と便利さが成り立っています。それをないがしろにしたマインド万能論は、シャーマニズムと変わりません。それは世界を構築しませんでした。私の知る世界とはそういうものです。みなさんの世界はどうですか?

④"恋愛タイプ"について

彼は『夢を語る人・類型論』を唱え、成功するのは恋愛タイプだと表現しました。恋をした時のようにアグレッシブに前進する人間こそ、成功するのだと言います。Exactly(まさにその通り)、鈴木さん。これは私も賛同します。

でも。ここから「ゆえに行動すべきである」と結論するのは誤りだと付け加えておきましょう。夢に恋をしているような状態は、感情も思考も完全に統合されていて迷いなどありません。どうしても夢とイチャイチャしたいので、恋路の邪魔立てだけは許しません。

こういうマインドへと導いていくまでのプロセスが重要なのです。人は迷い、悩み、苦しみ、途方に暮れています。自ずから誤りを正そうとする、謙虚だけれど深刻なマインドたち。彼らにボールを夢中で追いかけていた、あのころの気持ちを思い出してもらいたい……。

それさえ得ればもう自己啓発など無用の長物。マーフィもアレンもエイブラハムも、メルカリ・ブックオフです。セミナーなど犬も食いません。でも、大人になるといろいろ問題が大きくなって、ボールがぶつかって痛いでは済まなくて、やっぱりメルカリ・ブックオフで買い戻すことになるのです。

「思えば叶う」の視座(まとめ)

ようやく生産的な内容を書くことができます。……ふう。

自己啓発ではジェームズ・アレン、ノーマン・ピール、ジョセフ・マーフィ、エイブラハム(ヒックス夫妻)などがネガティブな思考・信念を変えていくことを提唱しています。人間はどうしても暗い思いに囚われがちで、自分に自信が持てず、展望まで真っ黒に染めてしまいがち。

そういうネガティブな思いを一掃し、明るい思いに挿げ替えることで人生の展望を大きく切り開いていくのが「思えば叶う」なのです。"マインド万能論"に対しては慎重になるべきですが、正しく心を運用するのなら、そこに接近しても幸せにしかなれません。

ココロをつくっていきましょう。自分の感情を整え、自分の信じる価値を知り、理想をありありと見つめましょう。行動とはそのあとに続くちょっとした余興です。夢中になって何かをやっているとき、行動というのは大したものではありません。

このココロがすべて――私はそう考えています。

参考URL

“自己啓発難民を量産する「思えば叶う」の欺瞞 嘘まみれの成功者達の物語、ノウハウの毒" Business Journal.
https://biz-journal.jp/2014/11/post_7471.html

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