【願いを叶える】その願いごと、本当に価値がある?

 

夢の多い人

あれも欲しい……これも欲しい……

本当に?

願いを叶えたくて、あれこれ手を出すのは人の性(さが)。

幸せが欲しくて、成功が欲しくて、現状を変えたくて……良さそうなものなら何でも自分のものにしようとしていませんか?

手に入れてみたけど『コレじゃない』感があったり、そんなに簡単に手に入らなくて自分と人生にがっかりしたのなら、そのネガティブな気持ちのほうが正しいかもしれません

本当の望みって何だろう?自分が求めている価値って何だろう?
今回の記事ではそんな話をしてみたいと思います。

スポンサーリンク

成果が出ない、満足できない……なぜ?

満足できない

 

「あれもやりたい」「これもやりたい」という欲求が強いと、いろいろなものに手を出しがち。後先考えずに行動するタイプの人ならさらに拍車がかかりますね。

やりたい仕事がわからずに面白そうなものを片っ端からやっては辞めるとか、恋愛できればいいと言って相手は選り好みせずに結局失敗するとか、自分磨きのために習い事や勉強に精を出したけどなんだかピンとこない……とか。

何でうまくいかないんだろう?

“価値"が欠如しているから

そういう場合は、1つ1つの願い事の後ろにある価値というものが欠けている可能性があります。

仕事も恋愛も自分磨きもそれ以外も、何かにチャレンジして成功するのは、結果に対する明確な期待がある場合だけ。それをやったらどれほど自分が満足できるのか、達成できたらどんなに素晴らしいか。それを心から知っていること、それがここで言う価値です。

価値が欠如していると「なんでもいいからやろう」とか「とにかく手に入ればいい」というおざなりなものになります。『今日の夕食、何がいい?』『なんでもいいよ』。この会話に続く今日の夕食は何でしょうか?もしかすると惣菜コロッケとレトルトカレーかもしれません。

べつに悪くはありませんが、これが最後の晩餐になると知っていたら『何でもいいよ』とは言わなかったし、真剣に満足できるものを考えたに違いありません。

スポンサーリンク

“願望"してから、実現しよう

祈る女性

そもそも願望実現という言葉は、いつも“願望"の扱いが粗雑です。「あなた、願い事あるんでしょ?叶えればいいじゃない」

ちょっと、待ってください。まずは願うところを掘り下げるべきなのです。よくよく考えてみると、願い事がよくわかっていない、なんてことはよくあることで、その原因は単にちゃんと願わなかったからです。

遠足の前にわくわくして眠れない子どものように、楽しみ過ぎて布団の中ではしゃぎたくなるくらい、想像を膨らまるのが吉なのです。そうでないなら、どうなると思いますか。

願わないと、“猿"になる

これに関して、ストア派のエピクテトス(50~135?)の指摘が鋭くて心がチクチクします。ヒルティの幸福論より孫引きしてみましょう。

何事かをするには必ず、……まず精密に調べて、その上で初めて着手するがよい。……さもなければきみは、あるときは力士を、あるときは剣士を真似し、あるときはラッパ手を、あるときは俳優を演じてみる子供と同じようにふるまうことになろう。

……しかし本気には何物でもなく、ただ猿のようにその時々に見るものを真似るだけで、次々といろんなものがきみの気に入るのである。

ヒルティ『幸福論』(草間平作訳)p.73

エピクテトス先生、猿というのはなかなかアグレッシブな表現ですね

でも、予め想定せずに行動すれば人生に次々と混乱が生じることは、2000年前の古代ギリシア人でも知っていたわけですね。引用文には精密に調べるとありますが、つまりよくよく知っておくことが大事だということ。

人生を耐え忍ぶ派のストア派のみなさんの言うことを全面的に受け入れるわけにはいきませんが、このくだりは立場と空間と時代を超えた真実味があります。

お猿さんにならないための3つの手順

エピクテトスのお猿にならないようにするためには、調べるのと同様に素晴らしい結末をちゃんと知っておく必要があります。

心から期待し、その中に自分らしい価値が醸成されていくのを楽しむプロセスを、ココブロから1つ提案させてください。

プロセス1:フィールドを明確にする

ここで言う領域(フィールド)とは、仕事なら仕事、恋愛なら恋愛、人間関係なら人間関係というように、願望が所属する範囲のこと。自分がやりたい、やろうとすることはどの願望の領域に所属することでしょう?

たとえば『異性と会話するのがうまくなりたい』という願望を持つとき、仕事の話なのか、恋愛の話なのか、あるいは友人関係なのか……そのどれでもあり得ます。まずこれを最初に決定しましょう。あなたの願望はどの領域に所属することでしょう?

プロセス2:最高に素晴らしい結果を想定する

願望と、それが所属する領域が決まったら、想像を始めます。ニューソート一般や引き寄せの法則で言われるように、ひとまず最終結果だけ想像しましょう。最終的にどうなれば素晴らしいでしょう?それを見つめてください。もちろんどうやって実現するかという手段は考えません。

ロバート・シュラーも言っているように、成功に終わりはなく、人生は流れの中にあります。劇や映画の一幕のように切り取られた時間としては存在しません。人生にはその続きがある。だからこう考えるほうがいいかもしれません。願望が実現している世界とはどんな世界だろう?

プロセス3:望みの中の価値を捉える

すでに想定した自分の願望の中に価値を探しましょう。それを達成したらどれくらい満足できるのか、どんなに素敵なのか。そのポイントを探ります。

気が向いたときに「自分にとっての価値って何だろう?」とあなたの願望世界をのぞき込んでみるのです。2分でも5分でも、バスを待っている間でも、友人の退屈な話を聞いているときでも構いません。願望の中に価値が醸成されています。明るくて心地よい一貫性を見出しましょう。

 

以上の手順は、数多くのニューソートや引き寄せの法則に言われる願望実現法をちょっとアレンジしたものにすぎません。願望実現法は、基本さえ押さえれば誰でもマイレシピが作れます。自分だけの願望実現法もつくってみましょう!

1に願望、2に願望。叶えるよりも願うこと。

イメージする

心の中で思い描いて「すでに実現している」と実感する過程は、実現までの心地よい余禄でありフルコースの素敵な前菜であり、映画の二本立て上映のようなお得感があります。

翻って、自分の人生にはっきりした目的や目標が見いだせないうちは、悩み、迷います。不安感や焦燥感を解消するために、結果ばかりを追い求めて、考えなしに行動することも。それがかえって人生に混乱をきたし、事態をさらに悪化させてしまうかもしれません。

あなたが本当に欲しいものを選択して下さい。しかし、それがなんであるかを明確にしなくてはなりません。それがあなたの役目だからです。

それが明確でないと、「引き寄せの法則」は欲しいものをあなたにもたらす事ができません。それが明確でないと、あなたは複数の周波数を放射し、結果として、混乱したものしか引き寄せません。

ロンダ・バーン『ザ・シークレット』p.82-83

「引き寄せの法則」を実践することで得られるごく現実的なメリットを1つ挙げるとすれば、それはあらかじめ想定し、考え、思い描くことによって、混乱を著しく少なくでき、満足を結果に織り込むことができるという点でしょう。

自分の望みと価値をはっきりさせること、生活上のあらゆる事柄において「ぜったいにコレが好きなんだ!」と言えるものを知っておくことは本当に幸せにとって大切なことです。

こちらの記事も。

まとめ

今回は願うことの意義と、願望に眠る価値について話してきました。

今回のお話は、どのようなことにでも適用されると思います。仕事にせよ、友人にせよ、住居選びにせよ、今日の夕飯にせよ、あらかじめ価値判断がしっかりできないなら、あれこれと手を出してしまうことになります。

今日の夕飯であれば「コロッケカレーか……」とぶつぶつ言って終わりますが、住居選びであれば出費がかさんで引っ越し疲れし、友人であれば人間関係に混乱を来たし、仕事であれば「あの人また仕事辞めたの?」と後ろ指を指されることになります。

大切なことが宙に浮いたままふわふわし続けるのは本人にとって一番しんどい状況です。だからまずは気分を切り替えて、自分がどうなりたいのか、何が欲しいのかを腰を据えてじっくり考えたいものです。

「絶対これが欲しい」と心に決まれば、あとは「もう自分のものなんだ」という実感を持つだけ。
願うことをも楽しいんでいきましょう!

参考文献・URL

ヒルティ(1961)『幸福論 第一部』(草間平作訳)岩波文庫.

ロンダ・バーン(2007)『ザ・シークレット』(山川紘矢ほか) 角川書店.

 

スポンサーリンク