【著者紹介】引き寄せで有名なエスター・ヒックスって?

2019年8月20日

エイブラハムの教え

引き寄せの法則を説いてきた提唱者の中で最も支持されてきたのがエスター・ヒックス(ヒックス夫妻)

エイブラハムの教えを広め、人生を好転させる方法と心構えを説き続けている人物でもあります。

スピリチュアルな夫・ジェリーと、スピリチュアル嫌いだった妻・エスター。夫の影響を受けながら、ニューソートからチャネリングまで精神世界に少しずつ足を踏み入れていったエスターが出会ったものとは……?

この記事では二人の人物像に触れながら、エイブラハムの教えを考察してみたいと思います!

ちょっとだけ人物紹介

エスター・ヒックス(1948-現在)…チャネラー。妻。

ジェリー・ヒックス(1924-2011)…エスターに最も大きな影響を与えた。夫。

エイブラハム(∞)…異次元の知性。

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エスターはどんな人物?

エスターは1948年生まれ、ユタ州コールビル出身の女性。

1971年(23歳のとき)にギア氏(前夫)と結婚しトレイシーという娘を設けていました。

ジェリー・ヒックスはアムウェイ社のセミナーで『思考は現実化する』(ナポレオン・ヒル)の講座を開いていたのですが、1976年に二人は出会いを果たします。そして、1980年(32歳のとき)エスターはギア氏とは離婚し、同年にジェリーと再婚したという経緯があったようです。

ここから、二人の共同生活が始まります。

当時のエスターは非科学的なことを嫌っており、ウィジャ・ボード(こっくりさん)の話さえ聞きたがらなかったんだとか。そんなエスターが少しずつジェリーの影響を受け、スピリチュアルに心を開いていきました。

……と、調べた限りで(ゴシップネタを除いて)エスターについての興味深い話はあまり見つかりません。エイブラハムの教えの活動にあたっては、夫のジェリーのほうが大きな影響を持っているような印象です。

では、どんな経緯でエイブラハムの教えは生まれたのか?それを理解するために、夫・ジェリー・ヒックスのプロフィールも併せて見ていくことにしましょう。

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哲理を求め続けた少年時代

夫であるジェリー・ヒックスは1924年生まれ。

彼は子どものころから宗教的教義に関心を示したり、教会を訪ね歩いたりするような子どもでした。また、何らかの理由で14歳になるまでに18回もの引っ越しをするような生活を繰り返していたようです。

多くの宗教家に出会う中で「私こそが真理を知っている」というような彼らの態度に失望しながらも、哲学的な関心を絶やすことなく長い人生の旅路を歩み始めます。

彼は持ち前の器用さからサーカスのパフォーマー、ジャグラー、歌手、コメディアンなどさまざまな職業をこなしながら生計を立てていました。

35歳からスピリチュアルの道へ

彼の人生の転機となったのが、1959年(35歳のとき)でした。

友人からウィジャ・ボード(西洋版こっくりさん)に誘われたのですが、最初はうさん臭さから断っていました。しかしやむなくウィジャ・ボードにつきあうと、それは新鮮な体験であり、彼の中の何かが変化した瞬間でした。

その後、1965年(41歳)に各地の大学を回ってコンサートを開いたとき、ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」という本を手に取り、彼はその本に魅了されます。その本の内容を実践したことで、彼の人生は劇的に向上しました。

エスターとの結婚、深まるスピリチュアルな生活

おそらくこの頃アムウェイに入り、セミナーを開きはじめたのでしょう。ビジネスを通して数千人の人たちに影響を与えるチャンスを得て、経済的な成功も手にします。自分自身はこんなにも成功できたのにジェリーの生徒たちは劇的な変化を得られません。

どうして、彼らは人生を劇的に変えられないのだろう?問いがまた一つ増え始めたころ、彼はエスターと出会ったのでした。2人は数年の交際ののち、1980年(エスター32歳・ジェリー56歳)に結婚生活に入ります。

そんな幸福のさなか、ジェリーは図書館でジェーン・ロバーツの「セスは語る」という本を発見します。これは催眠状態になったジェーンが、セスという異世界の人物の言葉を口述した本として多くの読者を魅了していました。

エスターもスピリチュアルに関心を持ち始めていた時期で、夫妻でその内容を楽しむようになります。しかし、偶然にもジェーン・ロバーツが亡くなったことを知らされ、二人はひどく落胆してしまいました。

チャネリング……そして出会う

その後、ある友人が「チャネリング」の話を持ち掛けてきます。チャネラーを通して語られる異次元の存在との対話に夢中になった二人は、エスターにもチャネリングができるという話になって驚きます。

瞑想を奨められた二人はそれを実践し9か月ほど続けたころ、エスターのスピリチュアルガイド『エイブラハム』と交信できるようになったのでした。

エイブハラムのメッセージを受け取った当初、人からどう思われるかが気になってエスターは誰にもこの事実を口外したがりませんでした。しかし1986年(エスター38歳・ジェリー62歳)、二人はエイブラハムの教えを広める活動を始めることを決意します。

夫妻のバイオグラフィについてはこのくらいにして、エイブラハムの考え方について見ていきましょう。

エイブラハムの教えって何?

これはスピリチュアルに関する実践哲学とされ、「注意と集中によって自分自身の現実を創り出すことができる」という内容でした。

エイブラハムの教えの具体的な内容はどんなものなのか?ここではざっくり紐解いていきましょう。

引き寄せの法則が働くから、思考と現実が一致する

「注意と集中によって自分の現実を創り出せる」とは言うけれど、なぜそんなことが可能なのか?

その根拠が引き寄せの法則です。

この宇宙には(あたかも物理法則のように)似たものを引き合う法則が存在しているから、望ましいことへの関心を増やせば望ましい現実を、嫌なことを考え続けているならそのような現実を引き寄せるのだと説いています。

望まない出来事が、望みを知るきっかけに

何を始めるにせよ願望や欲求を持つことは大切ですが、そのためには、望まない出来事や不快な体験が何であるのかに気づく必要があります。この望まない出来事のことを対極(コントラスト)と呼んでいます。

その対極から自分の願望が何かを導き出し、日々の中で実現させたい事柄(データ)を集めて心地よい気分で想像していくこと、それが願望実現の秘訣です。思考を組み合わせながら、自分の気持ちが高まるポイントを探っていくプロセス。これは意図的な創造の方法論と呼ばれます。

ありのままの喜びを感じて良い

エイブラハムの教えの中で最も重要なのが許容し可能にする術(The art of allowing)。簡単に言えば、自分はありのままの喜びを感じて楽しめばいい。そして他者にも同じように許容しよう、という内容です。

引き寄せがあるのだから自分が望んだものは自分で実現できる。だから他人の言動や現在の状況に対して抵抗する意味はない。賛成しないものを避け、賛成することだけに関わっていこう、という考え方。この考え方は、引き寄せの法則を非常にうまく補う考え方になっています。

以上の内容をまとめると、エイブラハムの教えというのは「似たものが引き合うこの世界では、ネガティブ体験から望みを見出したのなら、望むことだけに賛成し関心を注いでいこう。そうすれば素晴らしい自分の現実を創造できる」という考え方だとわかるでしょう。

参考記事はこちら↓

エイブラハムの教えについての考察

現実化は、思考(注意・関心・感情)が願望実現を引き起こす原因であり、望むものを思い描くだけでそれは実現することができるという考え方であり、これは1900年前後のアメリカに顕著にみられる自己啓発・成功哲学。

一般のニューソート思想はキリスト教・心理学・科学にその根拠を求めようとしますが、エイブラハムの教えは完全に独立したスピリチュアルな世界観を提唱しているところが非常に興味深いポイントです。いかなる外的根拠をも必要としない独創的な世界観と言えるでしょう。

1970年ごろと言えばヒッピーに象徴されるようなニューエイジが流行していた時代であり、ヒックス夫妻も傾倒したチャネリングも注目されていた時期でした。

エイブラハムの教えとは、ジェリーが深い関心を抱いていたニューソートをベースにしながらも、スピリチュアル色の強いニューエイジ思想を通過し吸収した、1900年代のアメリカ精神文化の結晶のようなものではないか、と私は個人的に考えています。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は、ヒックス夫妻のちょっとしたバイオグラフィーと、エイブラハムの教えについて簡単にお話してきました。断片的な情報をまとめた形になるので少しいびつなところもありますが、「だいたいこんな感じの人生を歩んできたんだな」というのが伝わればうれしいです。

本当なら夫妻とロンダ・バーンとの関係を具体的に掘り下げた内容も書こうかと思ったのですが、ここでは割愛しました。また機会があれば、記事にしてみたいと思います。面白かったよ、という方はこの記事をシェアしてくださいね。

エイブラハムの活動初期について知りたい方にオススメ↓↓

参考文献・URL

エスター・ヒックス,ジェリーヒックス(2007)『エイブラハムとの対話』(吉田利子訳)SB クリエイティブ
“ABOUT ABRAHAM-HICKS: JERRY AND ESTHER."Abraham-Hicks Law of attraction.(リンク切れ)
“Abraham Hicks Sells Used Thought." Kyra Speaks.
“Esther, why don’t you talk about your past?" The Abraham Hicks Skeptic.
“Esther Weaver Geer Hicks’ Bio." The Abraham Hicks Skeptic.

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