【書籍紹介】引き寄せの法則を物語で楽しもう!『サラとソロモン』の内容をご紹介

2019年11月16日

サラとソロモン

引き寄せの法則』で幸せになるためのストーリー、それが『サラとソロモン』

心温まる物語であり、引き寄せの法則を詳しく理解できる優れた自己啓発書です。

不幸を感じて自分の殻に閉じこもりがちな少女・サラが、賢いふくろうのソロモンに出会って、少しずつ素敵な人生の扉を開いていくストーリーが描かれます。

引き寄せの法則やエイブラハムの教えで知られるエスター・ヒックスたちによるこの著作は、老若男女問わず悩める人すべてにおすすめしたい作品です!

そこでこの記事では、『サラとソロモン』(ナチュラル・スピリット社)のあらすじとエッセンスをご紹介していきます!
※本記事はネタバレを含む可能性があります。(物語終盤の山場に関しては伏せましたが)気になる方はご注意ください。

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『サラとソロモン』ってどんな物語?

悲しむ子

主人公は少女・サラ。イヤなものや気に入らないものに囲まれて毎日うんざりしている女の子です。

口うるさい母親にあれこれ言われ、いじわるな弟にイタズラされ、学校に行けば先生にしかられてばかり。本当はひとりで静かに考えることが好きなのに、みんな何かにつけてサラに干渉したがるみたいで気に入りません。

そんなある日、弟のジェイソンが雑木林に巨大なふくろう(ソロモン)を見つけたと言って騒ぐのです。後日、一人で足を運んでみると、そこには本当に大きなふくろうがいて、サラは話しかけられます。雑木林で、少女とふくろうの秘密の会話が始まったのでした。

登場人物はどんなひとたち?

『サラとソロモン』では、多くの人たちとのかかわりの中でサラが成長していきます。
サラとソロモン以外の登場人物にも触れておきましょう。

・ジェイソン…サラの弟。いつもサラにいじわるをする。
・ジョーゲンゼン先生…授業を聞いていないサラをたしなめる不機嫌な先生。
・エレン…雰囲気のよい上級生。サラに似て一匹狼タイプ。
・ドナルド…いじめられている転校生の男子。
・ゾーイーお婆さん…話すのが遅くて耳も遠く、体も悪くしているお婆さん。サラは助けてあげたいと思っている。

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ソロモンに出会い、空に憧れるサラ

フクロウ

さて、サラは話ができるふくろう『ソロモン』と出会ってから、二人は次第に打ち解けてきました。

そのうち、ソロモンみたいに空を飛べたらな、ということをサラは口にするようになります。すると、ソロモンは『なぜ空を飛びたいの?』という質問を返しました。サラは空を飛べないことがどれだけ不便かを説明しはじめるのですがソロモンはその答えに納得してくれません。

それはどうしてなのでしょう?

望んでいる理由を知ったなら…

ソロモンが聞きたかったのは、「飛べないことのつまらなさ」「不便な理由」ではなく、「飛べたらどんなに素晴らしい気持ちになれるのか」「飛ぶことはどんなに素敵なことなのか」というサラの明るい望みでした。

どうしてそれが欲しいのか・やりたいのかを知ることは楽しくて、心地よくて、素敵な気持ちになれるはず。空を飛びたい理由を正しく知ったサラはほんとうに空を飛び、ソロモンと一緒に町の中を見て回る素敵な体験をします。

ソロモンからのメッセージ

サラ、自分が望んでいないことについて話している間は、望んでいるようにはならなかったということに、気がついたかい?

p.63

君が望んでいることは何かについて考えること、そして、なぜそれを望んでいるのかと考えることを練習してほしい、ってことさ。君が望んでいることを本当に感じられるようになるまで練習するんだ。これが、僕が君に教えられる最も重要なことなんだ。

p.63

いじめられっ子を気遣ってあげたのに…

いじめられっ子

ある日、サラは転校生のドナルドがいじめられているのを目撃します。

心優しい彼女はドナルドのために何かしてあげたいと思ったのですが、ドナルドから八つ当たりされてしまいました。サラはまたいつものように気分が沈み、おせっかいな自分を責めてしまうのでした。

そしていじめをするような意地悪な人たちについて、仕返しについて考え始めたのですが、その話を聞いていたソロモンはそっと自分の考え方を提示します。

僕の経験では、そんなことをすると、この世の中にもっと意地悪が増えるだけなんだ。まるで〈苦しみの鎖〉につながってしまうようなものだ。

p.70

サラが体験したような、自分の責任ではない、環境や他者から始まってしまう〈苦しみの鎖〉。仕返しをするべきではないとソロモンは言うけれど、このような悪い連鎖を断ち切るにはどうすればよいのでしょうか?

〈苦しみの鎖〉を終わらせる4つのステップ

嫌なこと、苦しいことが起きてしまったとき、ソロモンは解決するための4つのステップを提示してくれました。

  1. 自分の欲しくないものが何かをはっきりさせること。
  2. 欲しくないものから、自分が欲しいものを突き止めること。
  3. 欲しいものを手に入れた(実現)したらどんな気分になるのかを実感すること。
  4. 自分の実感した願いが、実現すること。

今の状況に対して、嫌な気持ちのままでいれば、嫌なことを考えるところから抜け出すことはできません。そうすると状況を変えるきっかけも得られないでしょう。鎖に縛られたまま。

だから、まずは気持ちを確認して、本当に自分が欲しいものを知り、それを実感することから始めていきます。それが鎖を断ち切り、願いを叶えていく秘訣なのです。

さらにソロモンは「そんな嫌な気持ちにならないために、味わい愛でる気持ちを感じられるようなことを考えてみよう」という方法も一緒に提案してくれます。

ソロモンからのメッセージ

君の感じ方を変えるまでは、実際には何も変えたことにはならないからなんだ。
〈苦しみの鎖〉に繋がったままだ。でも感じ方を変えたら、君は別のものにつながることになる。言わば、ソロモンの考え方に繋がったというわけだ。

本書p.74

サラ、自分の喜びは他人にかかっているのではないということがわかったら、そのときには、本当に自由になれるんだ。それは君が夢見たことのあるどんな途方もない夢よりも素晴らしい自由だ。

本書p.95

ゾーイーお婆さんを助けたい

少女の手

会話することも生活することも大変なゾーイーお婆さん。

息子がいるはずなのに面倒を見てくれるわけでもなく、彼女はひとりぼっちにされています。そんなゾーイーお婆さんを見てかわいそうだから助けてあげたいと思うサラですが、どうしていいかわからず、どうすることもできませんでした。

そのときのサラは、お婆さんのかわいそうなところや嫌なところにばかり注目していて、〈苦しみの鎖〉につながっていて、ソロモンの考え〈幸せな流れ〉につながっていませんでした。

ゾーイーお婆さんをどうしてあげることもできなかったのは、サラ自身の問題なのだとソロモンは告げるのでした。

じゃあ、どうすればゾーイーお婆さんを助けられたのか?

ソロモンは、お婆さんについての新しい考え方をいろいろ提案してくれました。

  • ゾーイーお婆さんはしっかりしたお年寄りだ。独立していることが好きな人だと思う。
  • 彼女はたぶん自分が生きたいと思っている通りに生きているのだろう。
  • 彼女は今まで見てきたいろいろなことについて、おもしろい話をたくさんすることができるに違いない。私は時々彼女を訪ねて、何か聞いてみたい。

ゾーイーをあわれなお婆さんというイメージではなく、経験豊富で自立心のある女性としてみなすソロモンの考え方にサラは賛成します。

サラ自身はとりあえず今すぐアクションを起こすつもりはないようですが、彼女が捉え方を変えたことによって少しずつ現実が変わっていくかもしれません。ゾーイーお婆さんに歩み寄り、素敵な関係を作っていくことができれば素晴らしいですね。

ソロモンからのメッセージ

サラ、同じ対象を見ても、たくさんの異なった状況を見つけて焦点を当てることができるんだ。そして、君が感じている感じ方から、君に役立つ状況を選んでいるか、役に立たたない状況を選んでいるかがわかるんだ。

本書p.142

この本をどう読めばいいか?(まとめ)

この本は200ページあまりの児童文学調で書かれた物語ですが、ここに込められたメッセージはとてつもなく濃密です。

私たちが日常で出会う嫌なこと、不快なこと、それと出会ったとき、またいつものように悩んだり、嫌ったり、苦しんだりしたくない。なら、どうすればいいの?どうやって生きていけばいいの?そのプロセスが不器用なサラの生き方に表現され、賢いソロモンによって導かれていくのです。

この記事だけでこの本の価値をお伝えすることは難しかったですね。ただの願望実現法の淡々とした説明でもなく、お説教じみたつまらない話でもなくて、サラという生々しい〈私たち的な〉存在に自分を重ねてしまうのです。

読み方としては、サラと同じような状況に置かれたら、自分ならどうするかな、と立ち止まって考えるのがいいでしょう。サラとあまり違わない選択をするかもしれません。そのときソロモンの言葉に導かれ、新しい力強い選択をし、自分の現実を変えていくきっかけにしていけたら本書の目的のすべてなんじゃないかなと思います。

最後に。

この『サラとソロモン』ですが、物語というよりは物語風、というほうが適切ですね。細かいところを突っ込んでいくと大切なメッセージを見逃しますので「物語風」と理解しておくのがいいと思います。

冒頭に出てきたエレンという上級生の女の子は、転んだサラに手を差し伸べてくれました。彼女とは仲良くなれそうな気がしたのでそういうエピソードを語ってほしかったな…とか、いじめられっ子のドナルドはサラが気を遣ってあげっぱなしでしたから、ドナルドの恩返し(というものがあれば)いいかな、とかそういうのは心にそっとしまっておくことにします。

そして物語の終盤に起きる最悪の悲劇に、サラはどう対処していくのか?…これは目が離せません。気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

エイブラハムの教えを本格的に知りたい方は↓↓

参考

エスター・ヒックスほか『サラとソロモン:少女サラが賢いふくろうソロモンから学んだ幸せの秘訣』(加藤三代子訳)ナチュラル・スピリット社.

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