【引き寄せの法則の本】ここから始まった。『ザ・シークレット』の内容を詳しく紹介!
引き寄せの法則と言えばロンダ・バーンの『ザ・シークレット』。
願えば叶う――考えるだけで願いが叶う。
信じられない内容をスピリチュアルなメッセージとともに発信したにもかかわらず、たくさんの人の心を魅了してきました。
映画版の内容を書籍化した『ザ・シークレット』もロンダ・バーンによって著され、世界中に「引き寄せの法則」を知らしめるきっかけになりました。
この記事では世界を変えた自己啓発書『ザ・シークレット』を紐解き、内容を詳しくご紹介していきたいと思います。
客観的に、本書の世界観・願望実現の方法・考え方・読み方の4つの観点に分けて見ていくことにします。未読の方はもちろん、既読の方もぜひチェックしてみてくださいね!
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引き寄せの法則が願いを叶える!(世界観)
考えるだけで願望が実現する仕組み、それが引き寄せの法則。
思いには磁力のような力があり、似たものを引き合い、自分の考えたことが自分の人生経験に引き寄せられてきます。
その原因を作っている宇宙の法則を引き寄せの法則と呼び、自分に起きる出来事は、意識したこともしなかったことも、良いことも悪いことも、すべて自分の思考の結果。宇宙(あるいは引き寄せの法則)がそれに反応して物事を引き寄せるというのがここでの世界観になっています。
望みがすでに叶っている場面を想像し続けるなら、自分の望む現実を創造することができると考え、その根拠を補強するために量子物理学の話を引用したり、「自然法則」と捉えて話を展開していくのもザ・シークレット流です。
天使でもハイヤーセルフでもOK
引き寄せという不思議が起きる理由は「宇宙でも守護天使でもハイヤーセルフでも~」とスピリチュアルに解釈する余地を残してくれています。実践すれば確かめられる体験的事実であり、願いを寄せる対象を問わないということは魅力の一つでしょう。
引き寄せ作家の奥平亜美衣さん、米国作家のパム・グラウト、日本でおなじみジョセフ・マーフィー、著名なロバート・コリアーなども祈りや願いの対象を限定しないスタンスであり、これは広く浸透している考え方と言えますね。
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願いを実現する3つのプロセス
『ザ・シークレット』では、実現のプロセスには「願う」「信じる」「受け取る」の3段階で理解します。
わかりやすくて良いですね。それぞれどんな内容か見ていきましょう。
第1段階 願う(p.82~)
まずは、自分が欲しいものを明確にする段階です。
明確でないと混乱したものしか引き寄せられません。宇宙はカタログのようなものであり、あらゆる物・事・人から好きなものを選べばOK 。そうして、自分が欲しいものや経験したいことを1度だけお願いしましょう。2つ以上で迷うなら全部お願いしてもかまいません。
第2段階 信じる(p.84~)
次に、すべてが自分の手の中にあると信じる段階です。
ほしいものを入手できたと想像しましょう。あたかも、カタログを見て発注し、自宅に商品が配達されてくるのを待つときのようにリラックスしていればOKです。焦ったり、疑ったりしてはいけません。
信じる段階では、「無理じゃないか」「こんなことありえないのではないか」という疑いを乗り越える段階でもあります。慣れてくれば、この段階は想像するだけすぐに受け入れられるようになりますが、はじめのうちは信じることが難しい場合もあります。信じられるようになるまでいい気分で続けてみましょう。
ちなみに、それがどのように実現するのか?という点については考えなくてかまいません。手に入れたという結果を素晴らしい気分で想像して信じるだけで、その方法や手段などはすべて宇宙に任せておきましょう。
第3段階 受け取る(p.90~)
ここでの「受け取る」は、おそらく2つの意味があります。1つは「すでに受け取っていると想像する」こと、その結果として「実際に受け取る=実現する」という意味であり、目的達成の最終段階です。
まず、イメージしたり口に出して想像するときは「すでに実現している」「もう自分のものだ」とひしひしと実感します。そうして、そのときに感じるであろう気分(うれしい・ありがたい・素晴らしいといった気分)も同時に想像してください。
とにかく幸福な気持ちになること。素晴らしい気分で毎日を過ごし、すでに願いは実現しているんだと想像すること、それが願望実現の最終プロセスになります。
どうでしょう?ものすごく簡単ですよね。こういうマインド中心のプロセスは現実化において中心的な役割を果たすことになります。願望実現はあたかも魔法のように働き、驚きと興奮に満ちた現実を垣間見せてくれますが、その結果に全幅の信頼を寄せて、日々の生活を楽しむことがコツですね。
覚えておきたい7つの考え方
「ザ・シークレット」の世界観と方法について、おおまかに説明してきましたが、ここからは本文中の引き寄せのポイントを7つにまとめてみました。もし、本をお持ちなら、ぜひチェックしながら再度読み返してみてくださいね。
否定形での宣言はできない(p.33~)
「Aは欲しくない」という願望は実現できません。なぜなら、Aを強く意識してしまい、Aを現実化してしまうからです。欲しくないものについては考えるのではなく、欲しいもの、実現したいものだけに目を向けましょう。
いつでも自分の気分を確認したい(p.57・62など)
自分の思考が、意識・無意識にかかわらず、物事の実現やなりゆきに影響しています。だから、思考を常にコントロールすることは大切です。ですが、思考をいつもチェックするのを大変だと感じるなら、気分を確認しましょう。
気分が悪いときには悪い思考していて、自分に悪いことをもたらし、欲しいものの実現を妨げてしまいます。いつも良い気分でいて、楽しいことや素晴らしいことについて考えるようにしましょう。
願望が叶うと信じられないとき(p.87)
ロンダ・バーンは「~ごっこ」をするように勧めています。すでに手に入れた気分になって、頭の中だけで考えるのではなく、実演(プレイ)してみるんですね。
気分が乗って楽しめると、すでに自分のものであるという実感が湧きやすくなります。せっかく「~ごっこ」をするのなら、楽しんでみてください。
手に入るもののサイズは実現の難易にかかわりがない(p.107)
大きいものは時間がかかるとか、小さいものならすぐに実現するとか、そういう差は引き寄せにはありません。1ドルは稼ぎやすく、100万ドルは稼ぎにくいという考え方は自分がそのように思っている思い込み。それを取り払って、自分が本当に望むものを引き寄せましょう。
気分転換法や感謝のリストを作成すること(p.68・122)
悪くなった気分をいつでも変えられるように、気分転換のリストを作っておきましょう。(バーンはそれをシークレットリフターと呼んでます)また、感謝するという感情は非常に重要なので、感謝できることのリストの作成も勧めています。
ビジュアライゼーションは重要(p.133~)
ビジュアライゼーションは、心の中で目に見えるように描くこと(想像すること)・視覚化すること。チャールズ・ハーネルやネヴィル・ゴダードなど、多くの人々が視覚化を推奨していますが、本書でも同様です。心の中で映像をイメージし、欲しいものを得ている瞬間を、そのときの気分とともに想像しましょう。
うまくビジュアライゼーション出来たのなら、その体験はありありとしていて、現実のように感じられます。そうして目を開けたときには、現実とのギャップに驚くかもしれません。今、ビジョンで見ていた世界が「真実の世界」なので、そちらに同調をし続けていきましょう。
願望実現には不足も限界もない(p.237~)
私たちは、今目に見えて存在している問題や不足、立ちはだかる壁を前にして「自分には無理だ」「このあたりが自分の限界だ」「世の中なんてそんなものだ」と勝手に線引きしてしまいがち。
ですが、この世界は私たちの望むものなら何でも際限なく叶えてくれる潜在的な力を秘めています。私たちの思考や感情はパワフルであり、望みをどこまでも現実化する力があるのですから、その事実に身を委ね、結果を信じて、豊かさや望みをどんどん引き寄せていきましょう。
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この本をどう読めばいいか?(まとめ)
引き寄せの法則の代名詞的存在の『ザ・シークレット』。いろんな本を読みましたが、引き寄せの核心はやはりここにあります。
見落としたくない価値
この本を軽くて内容の薄い本だと思ったならそれは誤りです。これは断言できます。
私たちは、自分の考えを大事にしていますから、それを人から否定されると、絶望に沈むか、烈火のごとく怒るでしょう。しれっと無視したり、ときに斜に構えて人を馬鹿にして自我を守ろうとするかもしれません。いずれにしても自分の考えが変わる事態に極めて強く抵抗します。
しかし、感情や気分を目印にし、感情や気分を中心に据えて考え方を変えていくなら、見るものを変え、働きかけるものを変え、働きかけられるものを変え、選択を変え、物事の流れを変え、運命を変えます。思考こそが現実を創るという事態をひとたび体感したのなら、自分の人生に無限の可能性があることに気づけるでしょう。
あなたの力はあなたの思考の中にあります。だから、自分がいま、考えていることにいつも気づきなさい。言い方を変えれば「いつも思い出しなさい」。
p.280
本書の長所と短所について
『ザ・シークレット』の良いところをあげるなら、正しい方法はとにかく網羅されていて、これ1冊で十分だということです。
本書に書かれてあることが端的であり本質的であり、これで引き寄せの法則を知って、いろんな本を読み漁っても、結局最後はここに還ってくるのではないかと思います。
一方で、「願いが叶う気がしないよ」とか「そもそも願い事が分からないんだけど」とか「あいつは絶対に許せない」というような、ネガティブな想いや考えに対して解決を与えてくれる本ではありません。
思い悩む人に「願いが叶った素晴らしい世界を想像しよう!」というメッセージを与えられても困惑するだけ。「素晴らしいってなに?」「私には無理だよ」。そんな思いが解決されていませんから。
この点も含めて、思想的にはエイブラハム(ヒックス夫妻)のほうが断然優れていると感じますし、許容し可能にする術とか波動の整理とか人生がひっくり返るようなインパクトを受けるとすれば彼らからです。否定的な感情を深く抱え込み、人生で何をやってもうまくいかなくなった方は、エイブラハムの引き寄せの法則を強くオススメします。
終わりに
本書は多くの成功者たちの言葉を引用する形式をとっていて、ごちゃごちゃして読みにくいと感じる箇所もたくさんあります。しかし、繰り返し読む価値のある内容です。リアライゼーション(現実化)が実践であるということは誰もが口をそろえる点ですが、ある程度実践に慣れてくると、書かれてあることからさらに深い意味を引き出せるようになるでしょう。
自分の人生に幸福を求める人、情熱的に生きていきたい人はこの本を人生のバイブルにしてみるものいいかもしれませんね。
人生でほしいものを手に入れる近道は、先ず今、幸せになり(Be)、今、その幸せを感じること(Feel)です!
p.163